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2024年秋・衆院選 日本保守党・百田尚樹代表〝勇説〟600キロ 「5議席以上」の予測もあるが「どうなるか分からない…残り時間を一生懸命やるだけ」

zakzak by夕刊フジ 2024年10月24日 11時41分

衆院選(27日投開票)の各社情勢調査で、初の議席獲得の見通しが出ているのが、政治団体「日本保守党」だ。国政政党の要件を満たす「5議席以上」との予測もある。代表で作家の百田尚樹氏(68)は23日、大阪市内などを回って支持を訴えた。21日には選挙戦で初の首都圏入りするなど注目される百田氏の応援行脚約600キロに密着した。 (報道部・海野慎介)

「今回、国政政党として近畿から最低でも1人、国会議員に送り込みたい」

百田氏は23日午後、梅田駅近くの商業施設前で声を張り上げた。最重点項目として経済政策を掲げ、「経済が弱くなると国力が弱くなる。生活もダメになる。経済的な侵略さえ起こる。一丁目一番地は経済、そして安全保障で他国の侵略を受けないような強い国にすることだ」と訴えた。

演説を聞いた大阪市内の公務員の女性(46)は「減税や庶民目線、拉致問題などすべてに共感している。やってくれそうだ。安倍晋三元首相が亡くなってから自民党は崩れている」と話す。

同党の比例近畿ブロックでは国際政治学者で福井県立大学名誉教授の島田洋一氏(67)が名簿順1位、百田氏は3位に名を連ねる。

百田氏は「拉致問題は経済力、安全保障と同じぐらい重要な問題と位置付けている」とし、島田氏を「約700人の国会議員の中で最も拉致問題に詳しい、北朝鮮が最も恐れる男の1人だ」と紹介した。

支援組織「救う会」副会長も務めた(出馬に伴い退任)島田氏は「国会が拉致問題を中心とする北朝鮮問題でおかしな方向に行かないようくさびを打ち込んで主導してゆく」と話した。

21日は大宮、横浜へ

百田氏は21日には選挙戦で初めて首都圏に乗り込んだ。

さいたま市のJR大宮駅西口では、比例北関東から出馬した伊藤純子元群馬県伊勢崎市議(55)らと街頭に立ち、「オイルショックまで日本の好景気が続いた。毎年10%ぐらいの経済成長率だった。日本はこれぐらいの底力がある。これを抑えているのが今の自民党だ。日本の国益よりも中国の国益を重んじるような政治家もたくさんいる」と声を張り上げた。

続いて横浜市に入り、JR桜木町駅前で比例南関東の小坂英二元東京都荒川区議(51)の応援に立った。

小坂氏は「党員以外にも興味を持ってくれる人もいる。『自民党も立憲民主党も言わない問題を提起しており、期待している』との声は街頭演説のたびに増えている」と手応えを語る。

産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の情勢調査では、日本保守党が「所属国会議員5人以上」の政党要件を満たす可能性があるとしている。百田氏を直撃すると、「僕らデータないんでね。本当に集まってくれた方が熱い応援してくれるが、これがどうなるか分からない。残り時間を一生懸命やるだけ」と答えた。

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