野球日本代表・井端弘和監督（49）が9日、東京都内で会見し、11月9日に開幕する「ラグザス presents 第3回プレミア12」の代表メンバー28人を発表。メジャーの見本市ともなる国際大会で今回の目玉は、侍ジャパンでも主砲を期待される岡本和真内野手（28）＝巨人＝だ。
巨人で2016年から3年間、コーチとして岡本を指導した井端監督は「自分のことはもちろん、チームのことも考えられるようになった。頼もしい選手だと思う」と成長を評価し、「やっぱり4番を打つ可能性が高い」と指名した。
本人は東京ドームでの練習後、「井端さんと野球ができるのは久々。楽しみですね」と選出を喜びつつ、「4番？ いやいや、僕はいいですよ」と謙遜。井端監督が「合宿中に選手同士で決めてもらえれば」とした代表主将への意欲を尋ねると、「佐野さん！」と即答してDeNA前主将に丸投げした。
岡本の意識はまだ国際大会より先に来るポストシーズンの戦いに向いているが、メジャーのスカウトは徹底マークに向けて臨戦態勢。「今回の代表メンバーで今オフに移籍の可能性があるのは岡本くらい。重圧がかかる国際試合で、マイナーレベルとはいえ海外の投手への対応が見られる。かなりの数の球団がスカウトを派遣すると聞いています」（ナ・リーグ球団スカウト）。
岡本の今年の秋は長くなりそうだ。
（片岡将）