<BS朝日、28日午後3時~>
今年7月に放送された「岡村隆史の東京○○ガチ体験」が「岡ぶら☆(スター)探訪」とタイトルも一新し、再登場することになった。
MCは当然、ナインティナインの岡村隆史。そしてパートナーは〝新人芸人〟のとこわか吾郎。ただ新人といっても、実は元朝日放送テレビの制作局長で還暦を迎えたおじさんなのだ。
今回は、このおじさん2人で昭和を駆け抜けた2人の伝説のスター、山口百恵さんゆかりの横須賀、そして志村けんさんゆかりの新宿・若松町と麻布十番を訪ねる。
百恵さん家族が住んでいた団地を訪ねる岡村。病弱な母親、6歳離れた妹との3人暮らしだったと聞き、思いをはせる岡村。その後、通っていた小学校、中学校、近所の商店街を訪ね、百恵さんの面影が感じられる場所を探していく。
街の人、誰もが多少なりとも〝百恵エピソード〟を持っており、百恵さんのすごさが伝わってくる。そんな中でも同時期、同じ中学にいた人物に遭遇。人気オーディション番組「スター誕生!」(日本テレビ系)に百恵さんが出演した直後の地元の騒ぎぶりについてリアルな証言を引き出すことに成功した。
岡村と同い年の記者にとっても、百恵さんの現役時代は幼いころの記憶しかない。それだけに、百恵さんの動画などを今見返すと、20歳ほどの女性とは思えないぐらい大人っぽいことに驚かされる。今のはたちのアイドルにはないアダルトさなのだ。
よく考えると、デビュー時は〝中3トリオ〟でおぼこい感じだったのに、「ひと夏の経験」などの〝青い性路線〟を経て、一気に大人への道を駆け上がっていく。
この大人になっていく感じをもう少し明解な記憶を持っていたかったと思うほど、百恵さんの記憶を明確に持っている人がうらやましい。 (F)