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巨人補強の目玉、ライマルの守護神即決に〝待った〟杉内コーチ「もう一度監督と相談」大勢の気持ちをくむ発言

zakzak by夕刊フジ 2025年1月18日 11時8分

巨人は17日、東京都内のホテルでスタッフ会議を開いた。リーグ連覇と日本一奪回に向けた補強の目玉、前中日で通算166セーブのライデル・マルティネス投手(28)の守護神任命に「待った」が掛かった。

会議に出席した山口寿一オーナー(67)=読売新聞グループ本社代表取締役社長=は「去年はあと1勝、あと1点が届かなくて勝負の悔しさを改めて思い知った。今年は達成できなかった日本一を目指したい」と改めて連覇と13年ぶりの日本一を厳命。

阿部慎之助監督(45)も「昨季は最後に悔しさは残ったけれど補強もしっかりできたし、オーナーからは『腕の見せ所だ』と言われました」と期待に応える構えだ。

その「しっかりできた」補強の中でも最大の目玉は阿部監督がクローザーでの起用を明言しているマルティネスであることは間違いない。昨季は43セーブで2度目のセーブ王に輝くなど、通算166セーブを誇る球界屈指のクローザーを4年総額50億円(推定)の超大型契約で迎え入れた。

マルティネス自身はクローザーへのこだわりは薄いとみられるが、指揮官は大物助っ人に早々と守護神の座を任せることを明言。昨季までの守護神、大勢投手(25)に失点の多かった8回を任せることで最終盤の反撃を封じ込める盤石のリレーを築き上げるダブルストッパーの構想だ。

ただ、この日取材に応じた杉内俊哉投手チーフコーチ(44)は「最終的には監督の考え」としつつも「もう一度監督と相談します。大勢も9回を投げたいでしょうし」と昨季は一時離脱があったとはいえ、防御率0・88、29セーブと安定感を示した剛腕の気持ちをくむ。

他球団からすればぜいたくすぎる悩みだが、これも球界の盟主が頂点奪還に向けた決意の表れだ。 (片岡将)

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