テレビはどこをつけても五輪五輪。芸能ニュースは隅に追いやられている。
スポーツ紙の一面を飾り、東国原英夫氏や遠野なぎこらが賛否の渦に巻き込まれたのが、柔道女子日本代表の阿部詩(24)の〝大号泣事件〟。後日、本人も冷静さを取り戻し、「情けない姿を見せてしまい、申し訳ございませんでした」とインスタで発信した。
「4年間頑張った選手の涙に批判の声を上げるのも難しいところもありましたが、フリーキャスターの森本毅郎の指摘がなかなか鋭くてよかったですね」と絶賛するのはスポーツ紙記者だ。こう続ける。
「TBSラジオの『森本毅郎・スタンバイ!』で柔らかな言い回しでしたが強烈な批判でした。負けたときでも冷静にやらないといけないと苦言を呈し、『あの態度はないな』とまで言い切ったんです。コーチの対応にも不満を持ったことも併せて、柔道家に『ああいうこと、やんないでほしい』とくぎを刺しました。痛快でしたね」
武道家の涙、しかも号泣、それも試合進行を遅らせるほどの振る舞い、となれば、冷静さを取り戻した本人が謝罪するのも当然か。人を感動させる涙もあれば、人を引かせる涙もある。その判断は難しい。
(業界ウオッチャーX)