2026年サッカーW杯アジア最終予選C組第5戦(15日、日本時間午後9時開始)で、日本はインドネシアと敵地で対戦。3分け1敗で5位のインドネシアは、4次予選へ進める4位に入るべく、引き分け狙いで、日本戦に欧州などからの有力帰化選手を大量投入するかく乱作戦をとってくるようだ。
森保一監督(56)は「正直、何人が帰化しているのかはわかりません。情報があったら、ぜひ教えてほしい」と報道陣にリクエストしたほど。インドネシアは欧州チャンピオンズリーグの出場歴もあるDFケビン・ダイクス(28)=コペンハーゲン=の帰化申請が今月8日に完了したばかりで、決して侮れない。
仕掛けているのはインドネシア協会のエリック・トヒル会長(54)。国営企業大臣をつとめる人物で、2012年にはイタリアの強豪インテルを3億5000万ユーロ(当時のレートで465億円)で買収して以来、欧州サッカーにも精通している。
今回の最終予選でアジア枠はこれまでの4・5枠から8・5枠に拡大。インドネシアにとって88年ぶりとなるW杯出場の千載一遇のチャンスがやってきている。
韓国人で大の日本嫌いで有名なシン・テヨン監督(54)が指揮。試合には在インドネシアの韓国企業に約2000枚のチケットも用意した。
日本は警戒を強めているが、オランダで5季プレーしてきたDF菅原由勢(24)=サウサンプトン=は、「インドネシアの帰化選手はほとんど知っている」と涼しい顔。他にも帰化選手との対戦経験がある日本選手も多い。落ち着いて対応できるかがポイントになる。 (久保武司)