【パリ(フランス)24日=山戸英州】パリ五輪卓球女子日本代表のエース、早田ひな(24)=日本生命=が初めての大舞台を前に動じるどころか、選手村での〝異業種交流〟を満喫している。
卓球代表はこの日、試合会場のパリ南アリーナで初練習。直前合宿地の仏北部アミアンから前日23日に選手村に入るにあたり、早田が「絶対に写真を撮りたい」と熱望していたのが、テニス男子スペイン代表のラファエル・ナダル(38)だ。食事会場でいきなり遭遇し、果敢にアタックして2ショット撮影に成功。悲願の金メダルより先に「目標達成できた。めちゃくちゃうれしい! 一生の思い出です。選手村に行ったかいがありましたよ」と興奮気味に語った。
また、困りごとで助けてもらった日本人女性が、バレーボール女子日本代表の石川真佑(24)だと気づいて驚いたとも告白。「テレビで拝見する人ばかり。そういう場に私は来ているんだな」と感慨に浸りつつ、ビッグネームに囲まれても物怖じせず特別な空間を楽しめる度胸がある。張本智和(21)=智和企画=とのペアで27日の混合ダブルスから始まる、五輪の闘いも期待大だ。