20日夜から21日夜まで放送される今年の「FNS27時間テレビ」は、コントあり企画ありの総合お笑いバラエティー「新しいカギ」をベースに、霜降り明星(せいや、粗品)、チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)、ハナコ(秋山寛貴、岡部大、菊田竜大)が総合司会を務める。
テーマは「日本一たのしい学園祭!」。「新しいカギ」が番組の顔になるのは納得。以前にもこの欄で書いたが、「新しいカギ」は現役高校生たちとからむようになって面白くなったからだ。
コント中心だったときは賛否もあったが、「学校かくれんぼ」や「高校生クイズ何問目?」「ティーチャーをさがせ!」といった高校生たちと競う企画は毎回、見ごたえがある。フジテレビの看板である「27時間テレビ」を背負うのに十分すぎるだろう。
しかも今回は、全国各地の高校生ダンサーが、〝ダンススキル〟と〝会場を笑顔にさせられるか〟を競い合う「カギダンススタジアム」といった企画も行われる。ダンスに熱くなる高校生は多い。それだけに番組の熱量も高くなりそうだ。
今、若者のテレビ離れが叫ばれている。高校生にとっては、テレビよりもユーチューブなどの動画配信サービスや有料放送などのほうが関心が高いかもしれない。勉強やクラブ活動も忙しい。それ以上に友達と一緒にいることのほうが楽しいだろう。
そんな高校生が、仲間たちと何かに一生懸命な姿を見ることは本当にすがすがしい。高校野球や「高校生クイズ」「超無敵クラス」(ともに日本テレビ系)などを見てしまうのも同じことだ。見ているこっちも熱くなってきてしまう。
だからこそ、「新しいカギ」のような番組で、高校生たちが再びテレビの前に戻ってくるのでは、と期待してしまう。 (F)