Infoseek 楽天

豊昇龍が1敗を堅守 横綱不在を救うのはまたもモンゴル勢か 照ノ富士は現役引退 琴桜が5連敗で昇進へ最後のとりでに

zakzak by夕刊フジ 2025年1月18日 11時37分

大相撲初場所 6日目=17日、東京・両国国技館

横綱不在の危機を救うのは、やはりモンゴル勢か。大関豊昇龍(25)=立浪=は東前頭3枚目の豪ノ山(26)=武隈=に送り出しで快勝。5日目に熱海富士に敗れたが、切り替えて1敗を守り、綱取りに望みをつないだ。

この日は横綱照ノ富士(33)=伊勢ケ浜=が現役引退を発表。会見で「まったく、もうちょっとという気持ちはないですね。逆にいうと、やりすぎたかなと思います」と力尽き、次の横綱誕生を待つことはできなかった。

豊昇龍は「ビックリしました。気持ちの強い人だった。巡業でも相撲のことや気持ちのことを、いろいろアドバイスしてもらった」と感謝。7回挑み、1度も勝つことができず「最後に対戦できなかったのは残念です」と悔やんだが、横綱昇進のチャンスをモノにすることが最大の恩返しとなる。

2003年初場所後に朝青龍が横綱に昇進し、以降は白鵬らモンゴル人が途切れることなく綱をつなぎ、大相撲を支えてきた。今場所は55年ぶりの横綱同時昇進が期待されたが、琴桜(27)=佐渡ケ嶽=はまさかの5連敗。もはや豊昇龍が最後のとりでとなっている。

1993年以来となる横綱不在の危機に高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は「それは…。よくありましたから。強い人がなるわけですから。選ばれた人がなるでしょうから。土俵で見せてもらいたいですね」と期待。大相撲は20年ぶりの海外公演を10月にロンドンで実施するが、目玉である横綱土俵入りがないわけにはいかない。

そういった状況を理解している豊昇龍は「しっかり頑張ります」と短く覚悟を口にした。バトンをつなぐことはできるか。 (塚沢健太郎)

この記事の関連ニュース