テレビ東京の月曜夜11時台は「ドラマプレミア23」。2021年度から始まり、放送中の桐谷健太主演「Qrosの女 スクープという名の狂気」で18作目となる。
1作目の中村倫也主演「珈琲いかがでしょう」と2作目の西島秀俊主演「シェフは名探偵」は本欄で書いたが、他の15作はスルーした。では、なぜ久々に本作をとりあげたかというと、今月9日に桐谷がゲスト出演した番宣番組「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」を見たから。
桐谷ふんする敏腕ゴシップ記者が芸能界の闇を暴きながらも話題のCM美女〝キュロスの女〟のスクープを狙うゴシップエンターテインメント、という触れ込み。原作は誉田哲也「Qrosの女」(光文社文庫)。誉田はフジテレビの連ドラ「ストロベリーナイト」シリーズの原作者だから、それだけでも食指が動くが、初回は<アイドルグループのセンターメンバーのスキャンダルをもみ消すためにマネジャーが他のメンバーのスキャンダルを売る>という話だった。
「なんとなくウワサで聞こえてくるような」(伊集院)「題材選びがスゴいなと思いましたね」(佐久間)、「業界の方、芸能界にいらっしゃる方はこれを観ることによって対策ができます(笑)」(桐谷)と聞いては、観ないわけにいかない。
そして番組後半のトークが決定打となった。桐谷の映画デビューは先頃急逝した西田敏行さんの主演作「ゲロッパ!」(2003年)だが、桐谷は新人ながら西田さんとアドリブ合戦に及んだという。それを聞いて伊集院が、自分のラジオ番組に西田さんが「ゲロッパ!」の宣伝で出演したときの話を披露した。
<西田さんが若い頃に共演した森繁久彌さんがすごいアドリブかけてきて、そのアドリブが楽しかったっていう話から、でも受け止められない子も最近増えてきて、選ばないと現場でできないが、今回の現場は若い子もスゴいできる子だったから、アドリブをやったっていう話をしていた>と。
やはり観ないわけにいかない。 (新橋のネクタイ巻き)