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進次郎氏は「岸田政治からの決別もアピールするのでは」とベテラン議員 出馬会見で防衛増税停止発言の茂木氏に首をかしげる

zakzak by夕刊フジ 2024年9月5日 11時47分

自民党総裁選(12日告示、27日投開票)で、6日に出馬表明の記者会見を行う小泉進次郎元環境相(43)が、週末に東京・銀座と横浜市で街頭演説会を開くと発表した。候補者の乱立で国会議員票の分散が予想されるなか、集客力をアピールすることで、党員票の獲得を図る狙いとみられる。

進次郎氏はX(旧ツイッター)で、7日午後に銀座四丁目、8日午後に横浜市の桜木町駅前で演説会を実施すると明らかにした。「総裁選にかける私の想い、そして政策をお伝えしたい」とつづった。

政策面では4日、スタートアップ(新興企業)支援の強化策として「株式譲渡益に対する課税免除を検討していく」と述べた。憲法改正については「自民党が69年前に立党されてからの、国民の皆さんとの約束だと考えている」として自衛隊の明記に前向きな姿勢を示している。選択的夫婦別姓制度の導入については賛成の立場だ。

自民党中堅議員は「進次郎には若さがあり、演説をすれば聴衆を引き付けられる。年功序列的な永田町の構造や、裏金問題など『古い自民党』の体質を打破するには、しがらみがない方が強い。一方で、党内外で『実績がない』という批判があるのも確かで、総裁選の論戦が始まれば、アドリブ力も問われる。国家観や政策論を固められているのかも注目だ」と話す。

■茂木幹事長出馬表明

総裁選では茂木敏充幹事長(68)が4日、立候補を表明した。出馬会見で、防衛増税や子育て支援金の保険料の追加負担停止、政策活動費の廃止を次々に発表した。

これに首をかしげたのが進次郎氏だ。記者団の前で「政策論よりも、今まで岸田文雄首相を支えてきた幹事長として、どのように考えるかが問われるのではないか」と指摘した。

ベテラン議員は「後ろ盾の菅義偉前首相の存在を考えれば、進次郎氏は『岸田政治からの決別』もアピールするのではないか。菅氏の持論である『官僚主導から官邸主導への回帰』を目玉にするかもしれない」との見方を示した。

総裁選では上川陽子外相(71)も推薦人20人のめどがたったとして、11日を軸に出馬会見を開く方向で、混戦に拍車がかかっている。

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