引退を表明したタレント、中居正広（52）の女性とのトラブルに端を発する一連の騒動をめぐり、フジテレビは23日、今後の対策などを説明するため、27日午後にオープンな形式で記者会見を行うと発表した。同局の港浩一社長は社員説明会で、17日に行ったメディアを限定した会見について「失敗した」と反省の弁を口にした。
同局と親会社フジ・メディア・ホールディングス（FMH）は23日、臨時取締役会を開き、日本弁護士連合会のガイドラインに基づく第三者委員会の設置を決議。メンバーにはいずれも弁護士で委員長の竹内朗氏、委員の五味祐子氏と寺田昌弘氏が名を連ね、調査報告書は3月末をメドに提出される。
FMH金光社長「できるだけ早く必要な改革を今できることはすべてやる」
週刊誌で報じられた社員の性接待疑惑などについて、これまでフジテレビは否定している。囲み取材に応じたFMHの金光修社長は「事実は何か。当社とのかかわりがどうか。類似の事項があるのか。そういう体質なのか。今に至るまでのフジテレビの対応が正しかったのかどうか」と委員会に委ねる調査項目を説明した。
27日の会見については「前回の会見のやり方は今思えばよくなかった面が多い」とし、「フジテレビは視聴者、スポンサー、社員からも失っている信頼の回復が急務。第三者委員会を開くことだけがソリューション（解決）だと思っていない。対策をしなければいけない中で会見を開くということです」と険しい表情で語った。
臨時取締役会では経営責任を問う声も上がったというが、金光社長は「（今後の）議案として当然考えなければいけない」と発言。「できるだけ早く、必要な改革は手を打つ。来週早々にもやっていきたい。今できることはすべてやらなきゃいけないと思っています」と危機感を募らせた。
その後に開催された社員説明会では、港社長が、出席した500人以上の社員に向けて陳謝。「これから会社が信頼回復に向かっていくための大きな力にしていきたい」と声を絞り出した。
17日の会見のあり方を問う声には「報道の立場ではありえないことをした。終わって、失敗したと思いました」と反省の弁を口にした。