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石破首相が拉致被害者家族に直電 日朝国交正常化前のめりの懸念払拭へ早期面会も

zakzak by夕刊フジ 2024年10月3日 10時21分

北朝鮮による拉致問題をめぐり、石破茂首相が2日、拉致被害者、横田めぐみさん(59)=拉致当時(13)=の弟で家族会代表の拓也さん(56)ら家族に電話をかけ、就任の報告と被害者帰国に向けた取り組みの継続を伝えたことが分かった。早期面会を検討する。

石破首相は「東京・平壌(ピョンヤン)での連絡事務所開設」が持論だが、家族会側は「拉致問題を棚上げにした前のめりな日朝国交正常化」に強い懸念を表明している。政府関係者によると、総選挙前の早期の面会が検討されており、家族らが納得する意思共有が図られるか焦点となりそうだ。

複数の関係者によると、石破首相は新内閣が発足した後の2日夕、拓也さんや、めぐみさんの母、早紀江さん(88)、有本恵子さん=同(23)=の父、明弘さん(96)らに相次いで電話し、拉致解決を最優先課題とする政府の方針を説明したという。

菅義偉元首相、岸田文雄前首相ら歴代の首相も就任直後に家族会代表らに同様に就任挨拶の電話をしており、前例にならったとみられる。

日本政府が認定する拉致被害者のうち、未帰国の親世代で存命なのは高齢の明弘さんと早紀江さんのみとなった。家族会や支援組織「救う会」は、被害者帰国に向けて、具体性のある取り組みを即刻行うよう、政府に求めている。

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