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1軍再昇格の巨人・秋広優人 粘って勝利に貢献も 阿部監督からの褒め言葉はお預け…球団関係者「褒めるとすぐ調子に乗る」

zakzak by夕刊フジ 2024年9月4日 13時6分

6月以来の1軍再昇格となった巨人・秋広優人内野手(21)が、3日のヤクルト戦(京セラドーム大阪)で9回に代打で出場。若手のライバル台頭も著しいなか必死に粘り、一時同点につながる四球をもぎ取った。

6月23日に出場登録を抹消されて約2カ月。真っ黒に日焼けした顔が2軍生活の長さを物語る。試合前に「チームが優勝争いをしているなかで呼んでもらえたので、頑張りたいという気持ちが強い。チームに貢献できるように」と報道陣に対して抱負を語っていると、通りがかりの坂本に「最初で最後や、抹消!」とヤジを飛ばされた。

いじられぶりは相変わらずだが、2軍再調整中はバットを寝かせる新フォーム改造に着手。打率・268ながら直近5試合は19打数6安打の同・316と調子を上げていたところ、自然気胸で入院した若林に代わってチャンスが巡ってきた。

試合開始からベンチを温め続け、3点を追う9回1死走者なしと敗色濃厚な局面でようやく出番。それでも12球粘って四球を選び、モンテスの一時同点に追いつく1号3ランの起点となった。「自分が出れば上位打線につながる場面。とにかく塁に出ることを考えていた」と秋広。

2軍監督時代からしごいてきたまな弟子の渋い働きに対し、阿部慎之助監督(45)は「そうね。なんもない」と素っ気なさ全開だったが、「アキは褒めるとすぐに調子に乗る。監督はその性格もよく知っているから、簡単にお褒めの言葉は掛けないでしょう」と球団関係者。

高卒2年目の昨季は121試合出場で2ケタ本塁打と若手ホープの筆頭格に躍り出たが、今季は一転、19試合の出場止まり。長い2軍暮らしの間に高卒2年目の浅野が結果を残し、外野の定位置をつかみかけている。生き馬の目を抜くプロの世界、まずは代打稼業から地道に信頼を取り戻し、浅野と同じ土俵に上がりたい。 (片岡将)

巨人―ヤクルト20回戦(巨人12勝8敗、18時、京セラドーム大阪、3万972人)

ヤクルト0000011101-4

巨 人0000000030-3

(勝) 小沢30試合5勝6敗4S

(S) ロドリゲス19試合1勝1S

〔敗〕 大勢34試合1勝2敗23S

(本) モンテス1号③(小沢)

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