「旅する地球レストラン！～Traveling The Earth Restaurant～」（BSフジ、14日午後8時～）
日本各地の隠れた食材を発見し、その食材の生産者の思いまでも紹介するばかりか、さらにその食材をおいしくするための特別な料理をつくるという番組で、今回で6回目となる。
そして、その旅に繰り出すのは、俳優の速水もこみちと、お笑いコンビ、とろサーモンの村田秀亮のコンビ。これがちょっと異質に思う組み合わせだ。しかし、6回目にもなるのに2人の微妙な距離感が、意外と新鮮で、面白さを醸し出しているから不思議だ。
今回、旅したのは、食材の宝庫でもある長野県。まず訪れたのは安曇野市。そこで2人は北アルプスの湧き水で育てられているわさびをゲットする。すりたてのわさびを使ったわさび飯を食べるシーンは生唾ものだ。
次はニジマスとブラウントラウトを掛け合わせた「信州サーモン」を探しに行く。ここで23年、〝サーモン〟をやってきた村田に大変なことが起きる。が、これは見てのお楽しみ。
さらに、粘土質の土壌で育てることで、きめ細やかな食感となった白土馬鈴薯もゲット。最後は、飼料にリンゴを混ぜることで甘みを持った肉になるという和牛も手に入れ、いよいよ料理へ。
速水が、ゲットした食材を生かしながら、しっかりとアクアパッツァや炒め物などに仕上げていくが、手際の良さも含めて、見ているだけでおなかがすいてくる。
余談だが、番組では、速水がいわゆる〝箸上げ〟をしている。カメラが料理を撮影しやすいように、箸で持ち上げるという作業だが、普通はADが行うことが多い。難しいのは、撮影するのだから、箸で持ち上げたときにプルプル震えてはいけないのだ。なので、箸の扱いがうまくないといけないのだが、速水はいともたやすくやっている。さすが料理人というところか。 （F）