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苦しい土俵続く大の里、照ノ富士に土 師匠の〝愛のムチ〟効果!? 大関昇進のノルマ、残り4日間のノルマは全勝

zakzak by夕刊フジ 2024年7月25日 13時25分

大相撲名古屋場所 11日目=24日、ドルフィンズアリーナ

関脇大の里(24)が全勝の横綱照ノ富士(32)=伊勢ケ浜=を撃破。相撲に取り組む姿勢を一喝してくれた師匠に結果で応えた。

立ち合いで左まわしを引かれたが、前に出られたところを上手く右に変わり突き落とし。「体が動いてくれたからよかった。落ち着いて対応できた。きのう負けて悪い流れがずっときていたので、今日は思い切っていこうと思った」

初土俵から破竹の勢いで番付を駆け上がり、夏場所では史上最速の所要7場所で初優勝も、今場所は相手に研究されて苦戦が続く。4敗目から一夜明けた10日目(23日)は朝稽古に姿を見せなかったうえ、大関琴桜の上手投げに屈し連敗。見かねた師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は、愛弟子に苦言を呈したという。

「まぁ、それなりに。言うことはたくさんあるので」と詳細は明かさなかったが、「しっかり相撲に向き合ってやらないといけないとか…。いろいろあるじゃない」とニヤリ。節目、節目に繰り出す愛のムチは、今回も効果テキメンとなった。

これで6勝5敗と白星先行。先場所は小結で12勝を挙げ大関取りの足場を固めたが、ここから大関昇進の目安となる三役で3場所合計33勝を満たしても、1ケタ勝利の場所があると心証は悪い。粂川審判長(元小結琴稲妻)の「それ(2ケタ勝利)は最低限。望ましい」という見解に従えば、残り4日間のノルマは全勝。取りこぼせば大関取りが振り出しに戻る可能性もある。

「苦しい土俵が続いていますけど、まだ場所は終わってないので、しっかり1日、1日集中して頑張りたい」と大の里。千秋楽まで見せ場をつくる。

(塚沢健太郎)

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