<テレビ東京系、29日午後10時~>
うどん業界の一強ともいえる「丸亀製麺」を中核に、「天ぷらまきの」「コナズ珈琲」「ラー麺ずんどう屋」といったさまざまな業態の飲食店を国内外に約20ブランドも傘下に抱えるのが、東京・渋谷に本社を構える「トリドールHD」だ。
世界と闘えるグローバルフードカンパニーを目指す粟田貴也社長は、2027年度に世界で5000店舗を達成するという巨大な野望を宣言している。
成功のカギを握るのは「ローカルバディ」と呼ぶ各国のパートナー企業との連携だと杉山孝史副社長が語る。タイ国内でセブン―イレブン4000店舗を手掛けるタイ最大の財閥企業「CPグループ」とタッグを結ぶべく動き出していた。
さらに「丸亀製麵」「モンスターカレー」「ラー麺ずんどう屋」といった自社ブランドの商品を現地の人に試食してもらい、意見を聞く市場調査を行う。果たしてCPグループの協力を得ることで、タイ市場で羽ばたくことができるのか。トリドールの世界戦略に迫る。
一方、中核である「うどん」の強化にも力を入れる。麺職人の技だけでなく心も磨き、うどんを極める取り組みとして、香川県丸亀市の離島・讃岐広島に「心の本店」と呼ぶ施設を立ち上げた。ただ1人の「麺匠」のもと、全国の麺職人がうどんの原点を極めようと取り組んでいる。
看板を見かけると、ついつい立ち寄ってしまうのが「丸亀製麺」。天ぷらのトッピングもついつい乗せすぎてしまうが、食べた後の満足度の高さは相当だ。さぬきうどんを全国に広げた功績はかなり大きいだろう。
それにしても、トリドールが、これだけのブランドを抱えていることには驚いた。生存競争の激しい飲食業界でこれだけの規模を誇るということは、まだまだこの業界は可能性を秘めているということか。 (F)