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ウクライナが「プーチン逮捕」要請 訪問するICC加盟国のモンゴルで ロシアは強行、逮捕しないことで両国が事前合意か

zakzak by夕刊フジ 2024年8月31日 15時0分

ウクライナを侵略しているロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、9月3日にモンゴルを訪問することが波紋を広げている。プーチン氏には戦争犯罪容疑で国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ており、ICC加盟国のモンゴルには拘束義務があるためだ。ウクライナはモンゴルに逮捕を要請したが、ロシア側は訪問を強行する構えだ。

モンゴルのフレルスフ大統領に招待されたプーチン氏は、旧ソ連・モンゴル軍が旧日本軍に勝利した1939年のノモンハン事件の戦勝85周年を祝う式典に出席する。

プーチン氏をめぐっては、ICCが昨年3月、ウクライナの占領地域からロシアへの子供の不法な連れ去りの疑いで逮捕状を出した。プーチン氏はその後、外遊先を中国や北朝鮮、ベトナム、カザフスタンなどICC非加盟国に限定していた。モンゴル入りすれば逮捕状発付後、初の加盟国訪問となる。

ロイターによると、ウクライナ外務省は30日、モンゴル側に「プーチン大統領をICCに移送するよう求める」と要請した。一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は逮捕の「心配はない」と述べた。

入国しても逮捕しないことで両国は事前合意したとみられるが、モンゴルが拘束の義務を果たさなければ国際的な批判が高まる可能性がある。

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