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さらば、夕刊フジ 共産主義者は信用できない…警戒を怠るべきではない 対中接近強める石破首相に「テキサス親父」ことトニー・マラーノ氏が警告

zakzak by夕刊フジ 2025年1月24日 6時30分

ハ~イ! みなさん。お久しぶりです。

ドナルド・トランプ米大統領の就任式が20日、ワシントンで行われた。神は昨年7月、ペンシルベニア州バトラーでの暗殺未遂事件で、トランプ氏を銃弾から守った。欧米諸国はリベラル思想の台頭でおかしくなっているが、「平和と秩序を取り戻せ」とトランプ氏に託したのだろう。

俺は、第1次トランプ政権がスタートした2017年、日本各地で講演活動を行った。その時に「日本は何も心配することはない」と発言した。当時の安倍晋三首相がトランプ氏と盟友関係にあったからだ。現在、米EV大手テスラ社のCEO、イーロン・マスク氏が、トランプ氏の「ファースト・バディ(相棒)」と言われるが、最初は安倍氏だった。

トランプ氏は、暗殺された安倍氏を決して忘れていない。最初に大統領に当選したとき、安倍氏は師匠だった。昨年の大統領選でも、安倍氏のことを何度も好意的に語っていた。トランプ氏は昨年末、安倍氏の妻、昭恵さんを米南部フロリダ州の私邸「マールアラーゴ」に招いて、夕食会を開いた。

中国の共産主義者へのトランプ氏の見解は、ロナルド・レーガン大統領のソ連への見解と重なる。「われわれは勝ち、彼らは負ける」。レーガン氏は、ソ連の社会主義者だけが問題で、ソ連国民に罪はない言っていた。

トランプ氏も中国人民には敬意を払うが、中国共産党には敬意を払わない。トランプ氏は中国指導部と協力すべきことは理解しているが、いかなる信頼も留保している。

これに対し、石破茂首相は中国指導部との緊密な関係を求めて、早期の訪中を模索しているという。共産主義者は決して信用できない。常に警戒を怠るべきではない。

中国は近隣諸国に極めて攻撃的で敵対的だ。インド、ベトナム、フィリピン、そして、日本の沖縄県・尖閣諸島で何が起きているかを見れば明らかだ。

トランプ氏の就任式には、イタリアのジョルジャ・メローニ首相や、ハンガリーのオルバン・ビクトル首相、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領らが参加した。当初、中国の習近平国家主席も招いていた。中国との対話を促進しながら、交渉の主導権を握ろうとしていたと思う。米国に古い格言がある。「友は近くに、敵はもっと近くに」と。

最後に、夕刊フジが休刊になると聞いた。時代の流れなのだろうが、俺は非常に寂しく思うとともに、感謝の気持ちでいっぱいだ。

俺の「痛快! テキサス親父」のコラムは、初めに英語で原稿を書き、それをテキサス親父日本事務局の藤木俊一氏(ケンタッキー州名誉大佐)が日本語に翻訳し、夕刊フジ編集局が体裁を整えて掲載されてきた。

このコラムのおかげで、日本の多くの人々と知り合う機会に恵まれた。北海道から沖縄まで、日本が世界に誇る伝統と文化を目の当たりにできた。俺の人生にとって最高の出来事だった。そして、俺がいつも言っていることが証明されたと思う。

「日本の問題は、野蛮人が住む惑星に住む、唯一の文明人であることだ」

親愛なるみなさんと、日本と米国に神のご加護がありますように。

では、またどこかで会おう!

■トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる〝悪〟と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。自著・共著に『テキサス親父の「怒れ! 罠にかかった日本人」』(青林堂)、『日本は、世界の悪を撃退できる』(産経新聞出版)など。

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