暑かった夏もそろそろ終わりに近づいている。そうなると、芸能界でも注目されるのが大みそかのNHK紅白歌合戦だ。昨年は2部制になって以来、第2部の視聴率が歴代最低を更新し、30%の大台すら切りそうな危険水域だったこともあり、今年は何とか挽回したいところ。すでに大物狙いのニオイが漂ってくる。
昨年は第1部で前年比2・2ポイント減の29・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。第2部は前年比3・4ポイントの減の31・9%となり、2部制となった1989年以降で過去最低だった。
「昨年は旧ジャニーズ事務所の性加害問題で、旧ジャニ勢が44年ぶりに出場ゼロでした。このため、大きく数字を割り込むかとも予想されていただけに思ったほど低くなかったという印象です。しかし勝ち戦とはいえません」と音楽関係者。
今年はさらなる挽回策が求められるところだが、先の音楽関係者はこう話す。
「やはりまだ見ぬ大物の出場で話題をつくるというのが定石です。今年の注目株はB'zになるでしょう。そのカギを握るのが朝ドラです」
NHK大阪放送局は先日、今月30日から放送スタートの連続テレビ小説「おむすび」の主題歌がB'zの「イルミネーション」に決まったことを発表した。先の音楽関係者はこう話す。
「前回紅白の担当者が、この1年でB'zと太い関係を築いたことで、今回の主題歌は実現したと言われています。朝ドラの主題歌であれば、紅白の企画としても1コーナー作れるので、B'z初出場の舞台としては何の不足もありません。業界内でもほぼ確定的とささやかれています」
そして、カムバック組として注目なのが、中森明菜、氷川きよし、そして旧ジャニ勢だろう。
「明菜さんは7月にファンクラブ向けのイベントを開催し、久しぶりに歌を披露しました。氷川さんも今年25周年という節目です。旧ジャニ勢ですが、被害者への補償も一定のめどがついたため、NHKが起用を解禁する可能性もあります」とレコード会社関係者は話す。
今年も年末に向かって動き始めたようだ。