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巨人、首位浮上も残り12戦が屋外球場「9月バテ」大丈夫? ここ数年、終盤戦に落ちる状態に悩み…吉川尚輝も酷暑のダメージ隠せず

zakzak by夕刊フジ 2024年9月6日 11時53分

巨人がエースと主砲の活躍で6日ぶりに首位浮上。近年失速しているセプテンバーを乗り越えることはできるか。

5日のヤクルト戦(岐阜)は中4日で先発したエース・戸郷翔征投手(24)が7回1安打無失点で3年連続2ケタとなる10勝目(7敗)を挙げ、主砲の岡本和真内野手(28)が打ちあぐねてきた相手先発の山野から値千金の22号3ランで勝負を決めた。

戸郷は「きょうはどうしても勝つ。そのつもりで行きましたし、いいピッチングができてよかった。疲労もあまり感じなかった」と頼もしいコメント。「シーズン中盤と違ってここからは残りの(登板)試合数も決まっている。疲労を取ることを優先します」と次回に見込まれる12日の広島戦(マツダ)を見据えたが、9月の星を五分に戻した巨人には、厳しすぎる残暑との戦いが続く。

大阪から前夜のうちに名古屋に移動し、バスで1時間以上かけて岐阜に乗り込んだ巨人ナインは、金華山にそびえる岐阜城を望む長良川球場で強烈な暑さに襲われた。

試合後には地元出身で岡本とともにここまで全試合出場中の吉川が「ちょっと熱中症っぽい。フワフワする」と酷暑のダメージを隠せず。実は9月の残り20試合中、広島の本拠地マツダスタジアムでの6試合を含む12試合が屋外球場での試合。ライバルだけでなく、厳しい残暑との戦いも強いられる。

チームはここ数年、状態が落ちる9月の戦いを苦手としてきた。昨季は10勝12敗1分け、2022年は11勝7敗1分けと勝ち越したものの、4位でAクラス入りには届かず。3連覇が途絶えた21年には6勝14敗5分けでAクラスにはとどまったが借金を抱えての3位に終わり、当時の球団幹部は「なぜ終盤戦にコンディションがここまで落ち込むのか…」と悩みを明かし、他競技の体調管理を参照したこともあった。

4年ぶりのペナント奪還を目指す球界の盟主にラストスパートを掛ける体力は残されているか。積み重ねた知見が問われる。

(片岡将)

巨人―ヤクルト22回戦(巨人13勝9敗、18時、岐阜、1万6334人)

ヤクルト000000000-0

巨 人00003000×-3

(勝) 戸郷23試合10勝7敗

(S) 大勢35試合1勝2敗24S

〔敗〕 山野10試合1勝3敗

(本) 岡本和22号③(山野)

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