パリ五輪ゴルフ女子日本代表の笹生優花（２３）が１６日、今月８日から所属契約を締結したアース製薬の東京都内の本社で会見。特別ボーナスの後押しを受け、フィリピン代表で参加した前回東京五輪で届かなかった表彰台を目指す。
６月の全米女子オープン制覇でたぐり寄せた２度目の五輪切符。３年前の前回と比べて実力、注目度も上がり堂々、メダル候補の一角だ。アース製薬の大塚達也会長（６６）から「必要なことはお聞きして全面的にサポートしたい。もし金メダルを取れたら特別ボーナスを奮発したい。頑張って！」とハッパをかけられ、緊張した表情から思わず笑みがこぼれた。
「縁を感じている。世界一を目指しプロゴルファーとして成長したい」と抱負を語った笹生。所属先との縁は、コロナ禍で海外に転戦できなかった２０年に生まれた。周囲の勧めで出場した国内ツアー「アース・モンダミンカップ」で初対面した大塚会長と交流が続き、これまで２度ラウンドもしたという。
二重国籍だった前回五輪では、母の祖国から出て９位。どちらかに絞らないといけない満２２歳を前に日本国籍を選び、初めて日の丸を背負って臨む晴れ舞台は「楽しみ。他の日本代表選手からもいろいろ学びたい」。３年前とはケタ違いの期待を力に変えられるか。 （山戸英州）