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SPORTS BAR 松山英樹の〝イエロー&ネービー〟は王者の象徴! 米ツアー開幕戦V、19年にマスターズを制したときにも

zakzak by夕刊フジ 2025年1月8日 6時30分

イエローのウエアにネービーブルーのパンツがハワイの陽光に照らされて、ひときわまぶしく光っていた。主役は男子ゴルフの松山英樹(32)である。米ツアー開幕戦「ザ・セントリー」(米ハワイ州)で4日間通算35アンダーだった。最終日となった5日(日本時間6日)、最終18番(パー5)で2・5メートルのバーディーパットを沈めた。

「35だったら確か記録だろうなと。そう考えてたら入らないんだろうなと思いながら打ったら入りましたね」と外電などが松山のコメントを伝えた。2022年大会でC・スミス(豪州)がマークした72ホール最多アンダーパーのツアー記録34アンダーを更新し、昨年8月の「フェデックス・セントジュード選手権」以来となるツアー通算11勝目を飾った。しかも2月の「ザ・ジェネシス招待」を含め、この1年間で3勝である。

圧巻だった。65、65、62と通算27アンダーの単独首位で迎えた最終日、いきなり3番(パー4)でピンまで105ヤードの2打目を直接カップインさせるイーグル。今大会から投入したセンターシャフトのパターも冴え、8番で8メートル、11番で9メートルを沈め、16番(パー4)では76ヤードの2打目をピン側に絡ませるなど65をマーク。2位で猛追したメジャー2勝(通算6勝)のC・モリカワに「ヒデキはやばすぎる」と言わせた姿は、まさに強さの証明だった。

冒頭に書いた〝イエロー〟には意味がある。松山にとって黄色は母校・東北福祉大のチームカラーである。以前、「そこはちょっと、こだわりがある」と話したことがあった。19年にマスターズを制したときにも〝イエロー&ネービー〟のコーディネートだった。最終日の勝負服といえば、タイガー・ウッズの〝レッドウエア&ブラック・パンツ〟が有名であるが、今大会の戦いぶりを振り返ると〝イエロー&ネイビー〟の躍動はいまや王者の象徴となったのではないか?!

ともあれ開幕戦初の優勝、昇格大会で優勝賞金は360万ドル(約5億6600万円)というビッグマネー。そして世界ランキングも18年2月以来、6年11カ月ぶりのトップ5に返り咲いた。自己最高は17年の2位だが、会見では「まだ自分の目標には達していない。ここで話すことではないですけど、自分の中のゴールがある」と話した。〝イエロー&ネービー〟HIDEKIの狙いは世界の頂き(ランク1位)に違いない。 (産経新聞特別記者・清水満)

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