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ぴいぷる 田原俊彦 人生はびんびんに楽しめ!デビュー45周年、63歳トシちゃんの美学 たった一度きりだからこそ「明るく楽しくハッピーに」

zakzak by夕刊フジ 2024年8月2日 6時30分

写真撮影中、「ハアッ!」「セヤッ!」と掛け声をあげながらポーズを取るだけでなく、華麗なジャンプまで決めてみせた。63歳になっても衰えぬキレッキレの動き。〝トシちゃん〟であり続けるために、普段からの努力を欠かさない。

「コンサートでもリハーサルでも必ず20~30分はストレッチをします。ケアしておかないとケガをしますし、筋を痛めるのが怖いですから」

エンターテイナー

会見時もジョークを飛ばして会場を笑わせたり、報道陣のリクエストに応じて〝足上げポーズ〟を披露するのが恒例。サービス精神が旺盛な、根っからのエンターテイナーなのだ。

「持って生まれた気質もあるんでしょうけど、ああいうオフィシャルな場面での固い雰囲気を壊して、距離を縮めたいと考えるんですね。仕事でもプライベートでもふざけちゃうタイプなもので。でも、そのほうが楽しいでしょ?」

破顔一笑。この明るいキャラクター性が、ファンを魅了してやまないのだ。毎年のように新曲を出し、コンサートツアーにも挑み続けている。

「おかげさまで1年も休まずにステージを務めさせてもらえています。もちろん、20代のときとは疲れ具合が違います。いつの時代も同じキー、テンポで歌うので、キツくなるのが分かっているから、ステージに上がる前、つらくなるときもありますよ。でも不思議なもので、音が鳴るとテンションが上がるし、お客さまも盛り上げてくれるので、調子に乗ってガンガンやっちゃうんです」

続けて「ステージが終わったら、マッサージとか受ければいいのに、遊びに行っちゃうんですよね。2、3日たって体がめっちゃ痛くなるけど!」と笑う。

「年齢に伴って生活スタイルは変わった?」と向けると「何も考えず、適当です」とキッパリ。

「楽天家なんでしょうね。短気で気分屋のところもありますが、嫌なことがあっても一晩寝ると忘れちゃいます。落ち込んでネガティブになっていてばかりでは、頑張れませんからね。『明るく楽しくハッピーに』というのが僕のモットー。たった一度の人生だし、楽しく人と交わりたいじゃないですか」

いわゆる〝ビッグ発言〟で猛バッシングを受け、露出が極端に減るという逆境も経験したが、「それもまた人生です」と語る。

「長くやっていれば、いいことも悪いこともありますよ。それをひっくるめて人生だなと。ずーっと100点を取り続けながら走れるわけじゃない。転んだり、休んだり、失敗したりね。だからこそ、また立ち上がる勇気が湧いてくるんじゃないでしょうか」

歌手デビューから45周年。「この世界に入って45年、田原俊彦として歌って踊れてこられたのは幸せ」と振り返る。アニバーサリーイヤーを迎えて6月には80枚目となるシングル「愛だけがあればいい」(ユニバーサルミュージック)をリリースした。

「新曲は『人間にとって最終的に大切なのは愛だよね』というテーマ。曲の主人公が持つポジティブさは、僕やファンの皆さんだけじゃなく、世の中のいろいろな人に当てはまると思います。いつまでも前向きに進んでいこうというシンプルなんだけど壮大なイメージが感じられます。元気が出る曲ですし、歌っている僕も気持ちいいです」

新曲を引っ提げ、20公演のコンサートツアーも7月にスタートした。「ステージは一番好きな仕事。万全を期して、いい思い出を残したいですね」と気合十分だ。

50周年も目指せる

「何となく今のメンタルとフィジカルだと、50周年までは目指せるかなと考えているんです。5年後、68歳。そのとき、『次は70歳まで頑張ってみるか』と思えるかどうか。まあ、行けるところまで突っ走りますよ!」

それでこそトシちゃん。これからもトップアイドルとしてステージで輝き続ける。

(ペン・磯西賢 カメラ・松井英幸)

45周年記念ツアー開催

■田原俊彦(たはら・としひこ) 歌手。1961年2月28日生まれ、63歳。山梨県出身。79年にテレビドラマ「3年B組金八先生」(TBS系)でデビュー。80年に「哀愁でいと」で歌手デビューし、75万枚の大ヒットを飛ばす。その後も「ハッとして!Good」「抱きしめてTONIGHT」などヒット曲を連発。主演ドラマ「ラジオびんびん物語」「教師びんびん物語」(ともにフジテレビ系)も人気を博した。

45周年記念ツアー「DOUBLE‘T’ TOUR 2024 愛だけがあればいい」は9月3、4日に東京・渋谷「LINE CUBE SHIBUYA」で、9月27日に大阪・高槻の「高槻城公園芸術文化劇場 トリシマホール」で開催する。

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