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侍ジャパン、ドリームチームで野球人気爆発へ WBC・ロス五輪で「イチロー監督、松井ヘッド、大谷エース&主砲」実現も!?

zakzak by夕刊フジ 2024年7月19日 13時19分

28'ロス五輪で野球復活

イチロー氏(50)=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター=率いる野球チーム「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」と高校野球女子選抜のエキシビションマッチ(9月23日、東京ドーム)に元巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(50)が参加することが18日、全日本女子野球連盟などから発表された。両巨頭には、指導者としての日本代表入閣など、日本球界を背負う役割を期待する声が高まるばかり。ドジャースの大谷翔平(30)が参加に前向きな2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)や、28年ロサンゼルス五輪で、イチ&ゴジラ&大谷のスーパードリームチーム実現を夢見るのは欲張りすぎだろうか。 (片岡将)

エキシビションマッチで夢のタッグ結成!!

まさかの合体だ。

2人が同じベンチに入ったのは1996、98年の日米野球、2003、04年の米球宴程度。2013年7月にイチロー氏が在籍していたヤンキースが松井氏と「1日契約」して引退セレモニーを行い、翌14年の春季キャンプで松井氏が臨時コーチを務めたのが数少ない接点。現役時代はコミュニケーションを取りながらも、互いの野球観を尊重して一定の距離感を保っていた2大巨頭が、ついに同じユニホームに袖を通す。レッドソックスなどで両氏と戦った松坂大輔氏(43)も3年連続で参加。90―00年代の日本球界を代表するスーパースターの競演が実現することになる。

1学年下の松井氏は「今年51歳になるイチローさんを祝福するために、私のかつてのホームグラウンドである東京ドームでイチローさんと松坂君と同じユニホームを着ます」とコメント。イチロー氏も「東京ドームで3年目を迎える今年、誰も想像しなかったであろうこのメンバーで女子選抜チームに挑みます」と、両雄が並び立つ〝レア度〟を強調する。

21年から4年連続(第1回はほっともっと神戸)で開催されるイチロー選抜対女子高校野球選抜の試合。野球に親しむ若年女子層の発掘は、将来的な競技人口と密接な関わりがあるとされる。イチロー氏が女子野球を盛り上げようとする背景には、少子化をはるかに上回るスピードで進む、若年層の野球離れへの危機感がある。松井氏と松坂氏が異例の参加を決断した背景にもイチロー氏の志への共感があることは間違いない。

同じ危機感は、このほど4年後のロス五輪への参加希望を口にした大谷も強く抱く。今年1月に全国約2万の小学校に3個ずつグラブを寄贈したことにも表れている。

大谷が五輪への参加希望を明かした理由も「出たい気持ちはもちろんある。特に五輪は普段野球を見ない人たちも見る機会が当然増えてくる。野球界にとっても大事なこと」と、野球人口増加への寄与を考えてのことだった。

これまでベンチ入り25人枠のメジャーリーガーの五輪派遣を認めてこなかった大リーグ機構だが、「一気に風向きが変わりそうだ」と話すのは山中正竹全日本野球協会会長(77)だ。

昨年のWBC超えるインパクト必須

「大谷の言葉は相当に重いでしょうね。これまでの五輪で、最もメジャーリーガーの参加が近づいているのは間違いない。ヤンキースのアーロン・ジャッジも同じように参加を希望しているというし、この流れは変わらないでしょう」とうなずく。

23年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で最高にドラマチックな形で14年ぶり3度目の優勝を勝ち取り、大谷が連日大活躍して盛り上がっている野球界だが、近年の競技人口減少には歯止めが掛からないのが現状。笹川スポーツ財団の推計によれば00年の597万人から22年には268万人と半分以下に落ち込んだ。普段野球に触れない層からの注目を集め、競技人口を再拡大に反転させるには、昨年の熱狂を超えるインパクトが必要となる。

現在の日本代表・井端弘和監督(49)は11月のプレミア12限りでの退任が濃厚。球界関係者は「さらなるインパクトを生み出すには、『イチロージャパン』に松井さんも入閣して、大谷と一緒に金メダルを目指すぐらいでないと状況は変わらない」と断言する。

イチロー監督、松井ヘッド、松坂投手コーチの首脳陣と大谷を中心としたナインが手を組んで五輪連覇を目指すストーリーなら夢を託すに十分値する。9月に実現する夢の競演は、さらなる夢への呼び水となるか。

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