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貴景勝が首の痛みで休場 特例で大関復帰の可能性も消滅…心配な進退 九重親方が分析「再起へ先を見据えた判断」

zakzak by夕刊フジ 2024年9月11日 13時45分

大相撲秋場所 3日目=10日、東京・両国国技館

場所後に話し合い

大関から陥落した関脇貴景勝(28)=常盤山部屋=が首の痛みのため休場した。再出場の予定はなく、今場所10勝以上を挙げて特例で大関に復帰する可能性も消滅。来場所は幕内下位まで番付を下げることになる。

2日目に西前頭2枚目の王鵬(24)=大嶽=に完敗して2連敗後、師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)に休場を申し入れた。名古屋場所で5勝に終わり、約5年守った大関の地位から転落。治療のため夏巡業にも参加しなかったが、回復は思わしくなかった。

常盤山親方は「首が悪くて、ぶっつけ本番みたいな感じだった」と、場所前も本格的な稽古は行えなかったことを明かした。まだ28歳と若いが、近年は慢性的な首痛に苦しめられており、進退について師匠は現段階では「『休場させてください』と、まだそれだけ」と語るにとどめるも、「首は怖いし、どうなるかわからない。これからいろいろ話し合って、本人の思いを尊重したい」と場所後にも改めて意思を確認する考えだ。

一方で九重親方(元大関千代大海)は、6敗して大関復帰の可能性が消えるのを待たず、2日目が終わった段階で休場を決めたのは、先を見据えた判断と分析してみせる。自身は大関から陥落した場所で初日から3連敗して引退したが、「引退じゃなかったんでよかった」と第一声。「首が痛いと、身も心もボロボロのはず。無理して出るより、2日目で今場所はダメだと判断して、首を治して再起するのが正しいと思う。まだ若いし、もったいない。復帰を願っている」と熱いエールを送った。

貴景勝は九州場所で2016年に十両優勝して新入幕を決め、翌17年は11勝で新三役、18年には初優勝。相性抜群の九州で復活を懸けることになるか。 (塚沢健太郎)

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