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〝キレ〟に悩む巨人・坂本勇人、悩める胸中「僕の経験上でもよくわからない」アバウトで難しい…中学時代の練習法も総動員

zakzak by夕刊フジ 2024年6月28日 11時30分

不振のため無期限の2軍再調整となった巨人・坂本勇人内野手(35)が27日、川崎市のジャイアンツ球場でファームに合流。ケガや体調不良以外での2軍降格は新人時代の2007年以来17年ぶり。通算2375安打のレジェンドは悩める胸中を率直に明かした。

25日のDeNA戦(新潟)後、阿部慎之助監督(45)は「一度、リフレッシュさせる。別にネガティブな意味じゃない」と前向きに降格を説明したが、本人の受け止めは深刻だ。

ここまで打率・234、4本塁打の数字はかけられた期待からは程遠い。坂本は「自分的には正直、何をどうしていっていいかは、何も正解が見つかっていない。すごい難しいところ」と復調への処方箋は簡単に見つからないことを覚悟。復帰時期の判断は一任されているが、課題は定義があいまいな「キレ」だという。

「バットを振ってキレがないというか、体のキレがない。じゃあ何をしたらよくなるのか。僕の経験上でも、よくわからない部分でもある。正解がないんで、やれることは全部やる。これをしたら良くなるっていうのはわからない。よく『走り込んでキレを出す』とかもありますけど、それだけじゃ体のキレは出ないと思う。体のキレってアバウトで難しい」としらみつぶしに修正法を試していくつもりだ。

深刻な不振に陥った昨季の開幕直後、スタンスの幅を40本塁打をマークした2019年の形に修正して脱した経験もある。「去年こういう感じで打ててたから、そういう風に戻そうとしても、なかなか戻せるものでもない。今の僕には何が大事なのかっていうのがなかなかつかめないままシーズンをやっちゃっていた。それをこの期間でつかめるのかというと、そんなに簡単じゃない」と首を振る。

「中学生の時からやってるような練習法だったり、思い出しながらやれたらいい」。プロ18年間だけでなく、30年近くになる野球経験そのものを総動員して勝負の舞台に舞い戻る。 (片岡将)

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