記者「今年の新人王はパ・リーグが西武・武内夏暉投手(23)、セ・リーグは巨人・船迫大雅投手(28)でした」
デスク「大卒でも即戦力はあてにできない時代に、武内は1年目から145回⅓と規定投球回をクリアしたうえ、歴史的な惨敗を喫した今季の西武で10勝6敗は価値があるよ。記者投票で259票のうち242票を集めたのも納得だ」
記者「それに比べると、セ・リーグは低レベルな争いになりましたね。船迫は51試合登板で26ホールドポイントですが、投球回は38と対右打者のワンポイント起用が多いですし、投票総数302のうち190票も集めるほどの活躍だったかというと…」
夕刊フジ「最後の1票」が死に票に…
デスク「実はオレ、『該当者なし』で投票したんだよな」
記者「そうなんですか? 実は僕もです。船迫は大学から社会人を経てプロ2年目の28歳というのがネックだし、昨季も36試合に登板して新人王の対象になるリミットの30イニングも投げてるんですよ。この基準自体、見直した方がいいと思います」
デスク「夕刊フジは来年1月で休刊だから、最後の清き1票を死に票にしまいとオレもずいぶん悩んだけど、たったの38イニングは今後の選考を考えても、さすがに前例になっちゃいけないレベルだと思うよ。それにしてもオレらだけで2票も入った『該当者なし』が、全体で43票というのは少ないくらいだな」