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バレー女子日本、パリ五輪〝シード権〟逃す…険しくなったメダルへの道 米国にストレート負け 古賀紗理那「最後までちぐはぐ…」

zakzak by夕刊フジ 2024年6月17日 14時5分

バレーボールのネーションズリーグ(NL)女子1次リーグ福岡大会は16日、北九州市西日本総合展示場で最終日を迎え、日本は東京五輪金メダルの米国に0―3でストレート負け。パリ五輪出場のミッションこそ果たされたが、3大会ぶりのメダルへの手応えを得るには至らなかった。

日本は世界ランキング5位の米国にストレート勝ちすれば、他の試合次第で17日発表の最新ランクでは代わって5位に浮上。19日に行われる五輪本大会1次リーグ組み合わせ抽選で、同じ〝第2シード〟の世界3、4位とは同組にならない特権が得られるチャンスだった。しかし、第1セットを15―25で落とし、希望はあえなく絶たれた。

1次リーグを8勝4敗で終え、古賀紗理那主将(28)=NEC=は強豪国との対戦では攻守が「最後までチグハグだった」と厳しい表情で振り返った。トルコ、中国、日本と転戦を重ねたNLで、「週の後半はみんな疲れて、コンビネーションの精度、集中力も落ちる。私だけでなく、みんなで解決策を考えないといけない」とスタミナ面を課題に挙げる。

昨秋の五輪予選では、世界1位のブラジル相手にフルセットまで持ち込む惜敗。同3位のトルコにも1―3で敗れたが、今大会初戦でフルセットの末にリベンジを果たした。

五輪本番で格上2チームと同組に入る1次リーグを突破し、上位を目指すうえで「本当に怖いのは、ストレート負けしたポーランド(同4位)や、組織的な守備力で封じてきた米国。本番まで時間は少ない」とバレー関係者は指摘。バンコクで20日に開幕するNL決勝大会で、下克上への足掛かりを得たい。 (山戸英州)

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