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「1979」エンタメプレイバック CM編 化粧品ブランドでロックアーティストが競演!柳ジョージと桑名正博 即席麺のCMからは流行語も

zakzak by夕刊フジ 2024年10月19日 15時0分

1979年に流行語にもなったのが、「戦車がこわくて、赤いきつねが食えるか!」というCMのセリフだ。東洋水産の「マルちゃん赤いきつね」のCMで、出演していたのはこの年「3年B組金八先生」(TBS系)で俳優としてもブレークした武田鉄矢だ。

前年の「野性の証明」、そしてこの年の「戦国自衛隊」をほうふつとさせるCMで、戦車に追われて走る軍服姿の武田が塹壕に飛び込んでひと言叫ぶというコミカルなCMは米カリフォルニアで撮影された。そして、このセリフは武田のアドリブだったという。

武田は後に、用意された戦車がコレクターの所有するもので、出演したエキストラも、このコレクターの友達だったことを明かしている。そして、武田はその後も「赤いきつね」のCMに出演し続けている。

即席麵のCMでは、もうひとつ子供たちの間で流行したのが、大橋巨泉の「なんちゅうか、本中華」だろう。

「11PM」(日本テレビ系)や「クイズダービー」(TBS系)で人気の大橋が、ハウス食品の即席麵「ハウス本中華」のCMで発した決めゼリフだ。授業中に発して、先生にしかられた小学生が多発したことは言うまでもない。

この年の秋は、化粧品ブランドのCMがロックアーティストの競演となった。資生堂の秋のキャンペーンソングは、柳ジョージ&レイニーウッドの「微笑の法則~スマイル・オン・ミー~」。対するカネボウのキャンペーンソングとして起用されたのは、桑名正博の「セクシャル・バイオレット№1」だった。

松本隆作詞、筒美京平作曲という黄金コンビによるこの曲で、桑名はオリコンチャート3週連続1位という大ヒットを記録し、一気にメジャーに躍り出ることになる。柳の曲も5位まで上がるが、桑名の勢いに押された形だ。

この年の資生堂のCMでは、サマーキャンペーン「ナツコの夏」(モデルは小野みゆき)で起用されたツイストの「燃えろいい女」も大ヒットしている。ちなみに小野は「戦国自衛隊」にも出演している。 =おわり 【次週は「世界美女目録 アヌーク・エーメという女優」です

桑名正博(くわな・まさひろ) 歌手。1953年8月7日生まれ、大阪府出身。1972年、バンド「ファニー・カンパニー」でデビュー。75年からソロ活動。2012年7月に脳幹出血で倒れて以降、意識不明の状態が続いていたが、10月26日、心不全のため、59歳で死去した。

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