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巨人移籍、ライデルに〝抑えの確約なし〟大勢は「9回は簡単に譲りたくない」と吐露、守護神続投に望み

zakzak by夕刊フジ 2025年1月27日 11時47分

黒髪に染めた

中日から自由契約となり巨人に移籍したライデル・マルティネス投手(28)が26日、東京都内で入団会見を行った。阿部慎之助監督(45)は通算166セーブの実績を買って抑え起用を明言しているが、契約上は昨季まで守護神だった大勢投手(25)にも競争の余地が残されている。

この日来日した新助っ人は巨人の球団旗と同じえんじ色のネクタイを締めて登壇し、「とてもうれしい、幸せな気持ち」と第一声。昨季まで金色だった髪を黒く染めた理由を聞かれると、「それぞれの球団でどんなルールがあるか分かっていない状態なので、目立つことはせず黒で来ました」と謙虚に語った。

大争奪戦の末に4年総額50億円(推定)の超大型契約で迎えられ、「この契約の大きさに触れる方がいるのは理解している」としつつ、移籍の決め手として「望みはプレーオフに出たいということ。優勝を経験したいし、そこにプレーで貢献したい。お金は問題ではなかった」と説明する。

阿部監督は昨季まで3年間で80セーブの大勢をセットアッパーに回し、マルティネスに抑えを託す構想を描くが、本人は「まだ監督とは話していないし、どの役割を任されるのかは分からない。どのポジションでも100%全うすることは約束できる」と白紙を強調。これは単なる優等生アピールではない。

球団幹部は「ウチは交渉の段階でポジションの確約はしない。今回も『抑えを任せたい』みたいな条件は出してないよ」と明かす。マルティネスの加入が決まってからも「9回は簡単に譲りたくない。抑えとして準備したい」と吐露していた大勢の熱い思いを無にせず、今春キャンプからハイレベルな競争をあおることができそうだ。 (片岡将)

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