女子１次リーグＢ組
【パリ（フランス）１日＝山戸英州】バレーボール女子１次リーグＢ組で、日本（世界ランキング７位）は東京五輪銀メダルのブラジル（同２位）にストレート負けして２連敗。６月のネーションズリーグ（ＮＬ）で主要国際大会４７年ぶり準優勝の勢いで臨んだ五輪で、メダルどころか未勝利で敗退の土俵際だ。
ＮＬ準決勝で撃破した強豪に返り討ちの完敗。高いブロックに何度も攻撃を阻まれた。
眞鍋政義監督（６０）は「初めから厳しい戦いになるのは分かっていたが、ネーションズリーグと比べて相手の集中力が違った」と脱帽。古賀紗理那主将（２８）＝ＮＥＣ＝も「バックアタックが決まらず、次の手が遅くなり焦ってしまった。大切な試合と分かったうえで戦ったのですが…」と肩を落とした。
ＮＬでもブラジルはベストメンバーで、フルセットの末の勝利は日本の選手の自信になっていたが、「今回は相手の本気度を上回れなかったということ。古賀を封じられて、得点を稼がないといけない石川真佑（ノバラ）が１得点ではどうしようもない」と代表関係者。やはりバレー界で五輪の重みは別物なのだ。
これでＢ組３位以下が確定し、現時点で自力での決勝トーナメント進出の可能性が消滅。３日のケニア戦で圧勝し、Ａ―Ｃ各組３位のうち上位２チームに入れば生き残れるが、ここまで１セットしか取れていない日本はセット率の争いでも極めて厳しい状況にある。
▽１次リーグＢ組
日本 ０（２０―２５、１７―２５、１８―２５） ３ ブラジル