立憲民主党の野田佳彦代表が、10・27衆院選で、伊藤忠彦復興相と牧原秀樹法相、坂井学国家公安委員長に照準を合わせた。報道各社の世論調査で、石破茂内閣の支持率は「歴代最低」を記録している。3閣僚を小選挙区敗北に追い込むことで、石破自民党に引導を渡す狙いのようだ。
「3人閣僚が負けたら激震だ。激震をこの選挙区からつくろう」
野田氏は18日、愛知県東海市の街頭演説で、こう呼びかけた。同市は伊藤復興相が立候補する愛知8区に含まれている。ちなみに、牧原法相は埼玉5区、坂井国家公安委員長は神奈川5区である。
石破首相の「変節」連発や、安倍晋三元首相を「国賊」と罵倒した村上誠一郎氏の入閣などが影響したのか、石破内閣は極めて不人気だ。
時事通信が17日に公表した世論調査では、石破茂内閣の支持率は28%と、2000年以降で「最低」のうえ、発足直後から「危険水域」に突入した。日経新聞・テレビ東京が1、2両日に実施した緊急世論調査でも、内閣支持率は51%と、02年以降で「最低」を記録している。
報道各社は、衆院選の序盤情勢調査で、定数465議席のうち、自民党は単独過半数(233議席)に届かない可能性を報じている。
こうしたなか、自民党の森山裕幹事長は18日のBSフジ番組で「政策的に一致することができれば、会派を同じくして日本の発展のために一緒に頑張ることも大事だ」と語り、衆院選の結果次第では、自公連立政権の枠組みを拡大することに含みを持たせた。
まさか、選挙戦の途中で「自公でも過半数割れ」を想定しているのか。