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レスリング女子76キロ級「金」鏡優翔、自力優勝消滅で窮地の虎に闘魂注入だ 〝タイガース愛〟熱弁、甲子園阪神戦の始球式を熱望

zakzak by夕刊フジ 2024年8月13日 13時30分

【パリ(フランス)12日=山戸英州】自力優勝の可能性が消えて球団初のリーグ連覇に黄信号の阪神に、フランスから頼もしい勝利の女神が降臨だ! パリ五輪初出場で11日にレスリング女子フリースタイル76キロ級で金メダルを獲得した、鏡優翔(ゆうか、22)=サントリー=が本紙にタイガース愛を熱く語り、甲子園球場での始球式登板を熱望した。

日本勢初となる最重量級での五輪制覇は、阪神の存在抜きにはなし得なかった快挙かもしれない。忙しい練習の合間、東洋大の後輩に誘われて球場で観戦した今春、山形出身の鏡は猛虎愛に目覚めた。球団歌「六甲おろし」はもちろん、選手らの応援歌も瞬く間にマスター。勝負強い打撃とルックスの良さで女性人気が高い木浪聖也内野手(30)と、「努力家で自らにストイックな面にひかれた」という近本光司外野手(29)が特にお気に入りとなった。

6月には貴重な休日をロッテとの交流戦の生観戦にあてた。

パリに乗り込んでからも阪神の動向を気に懸け、3度の手術を乗り越えて11日の広島戦で1025日ぶりの勝利を挙げた高橋遥人投手(28)から、決勝直前に勇気をもらった。金メダルを懸けた大一番では、阪神のチャンステーマ「チャンス襲来」を頭の中に駆け巡らせながら奮戦。表彰台で君が代を聞いた後、本紙記者に語った喜びの言葉はなんと「初回から2三振を奪って…本当に勝ててよかった!」と高橋の投球内容を称えたものだった。

「ノーバウンドで投げたい」練習メニューに追加

メダリスト会見でもさっそく、会いたい有名人にお笑いコンビ・千鳥とともに〝推し〟の木浪を挙げてアピール。実は大会前からモチベーションを高めるため、金メダルを取って阪神戦で始球式という野望を掲げ、担当トレーナーに「絶対にノーバウンドで投げたいので、五輪の後は始球式用の練習メニューを組んでほしい」と頼み込んでいたほど。だから五輪で燃え尽きるどころか、「なんとか始球式をやりたい!」と早くも聖地のマウンドへ気持ちは切り替わっている。熱い思いが球団側まで届き、窮地の虎に世界一の闘魂注入となるか。

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