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令和を変える!関西の発想力 さかなクンに夏休みの自由研究を手伝ってもらおう! 子育て家族にとって救世主「ギョギョッとサカナスター」展覧会

zakzak by夕刊フジ 2024年8月16日 15時30分

夏休みも終盤に入り、小学生たちが宿題の仕上げに追われ始めました。ただ、テーマを自分で決める自由研究は面倒で後回しになりがち。このまま放っておくと子供に泣きつかれて「親の宿題」になりかねません。

そんな子育て家族にとって救世主になりそうなイベントが今、大阪南港の複合型大型モールATCギャラリーで開催されています(9月23日まで)。NHK Eテレ「ギョギョッとサカナスター」の展覧会で、会場には番組メインキャストのさかなクンがみずから作成した魚の剝製や、自筆イラストがズラリ。すべて自由に撮影できるので、子供たちと楽しみながら写真を撮ってコーナー順に並べるだけで、魚と海の自由研究が、あらましできてしまいます。

さらにうれしいのが、会場に掲示された二次元バーコードをスマートフォンで読み込むと、その日いっぱいコーナー別の説明が聴けること。自宅に帰っても、さかなクンの解説を聞きながら、自由研究をまとめることができます。

また、展示内容には社会問題も盛り込まれています。「海のこれから ~海の豊かさを守ろう~」と題して、プラスチックごみ(プラごみ)が海を汚染し、魚を傷つけている実態が一目でわかるよう構成されています。

なかでも、ごみを食べた生き物の写真はショッキング。子供たちは、プラごみでいっぱいになった胃袋の写真を忘れないでしょう。実は、この強いインパクトこそ自由研究に不可欠なもの。研究後の感想文に心がこもるからです。プラごみの残酷さを目の当たりにした子供たちは、先生のハートに刺さる感想文が書けるでしょう。また、たとえ提出された自由研究に大人が協力した跡が見えたとしても、心に響く感想文は、子供がみずから研究した証しになってくれます。

ここまで気が利いていると「夏休みの宿題なのに、手取り足取りサポートしてよいものか?」と思ってしまいますが、それは「ド根性」が是とされた昭和の考え方。今はタイパ(タイムパフォーマンス)ファーストの令和ですから、効率的に質の良い学びを得ることが求められます。

その点、同展は著名な魚博士・さかなクンが魚と海の最新事情をわかりやすく解説展示したもの。子供たちは宿題を機に、最高の学びを得たことになります。だから自由研究はさかなクンに任せて、私たちは心置きなく、残りの夏休みを楽しみましょう。 (地域ブランド戦略家・殿村美樹)

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