昨年1月から芸能活動を休止していた歌手、氷川きよし(46)が、デビュー25周年記念ツアーで歌手活動の再開をいよいよ本格化させた。そうなると、年末に向けてさまざまな賞レースや音楽特番、そしてNHK紅白歌合戦までが、大きな目玉として、その存在感に期待を寄せ、手ぐすねを引いて待っている状況だ。
デビュー25周年ツアースタート
今月17日、東京・有明の東京ガーデンシアターで、前日の台風の影響で1日延期して、デビュー25周年のツアー初日の公演を迎えた氷川。この春に24年在籍した事務所を退所し、4月には新会社「KIIZNA(キズナ)」を設立し再始動していたが、実際にはツアーのスタートで本格始動といったところだ。
「芸名の使用について、さまざまな報道がありましたが、前事務所側は使用制限は否定しており、今回のツアーも〝氷川きよし〟そして〝Kiina(キイナ)〟と銘打っているので、無事、新たな船出を迎えたということです」と音楽関係者は話す。
そして「ライブでは、演歌もポップスも、紋付きはかまもドレスも、氷川さんのすべてを盛り込んで、途中、感極まったのか涙を流すシーンもありましたが、新しいスタートを印象づけたコンサートでした」と続ける。
テレビ各局で特番
この段階での演歌界のスターの復帰は、2024年後半の音楽シーンにどのような影響を及ぼすのだろうか。
「やはり音楽業界にとっては、長年第一線で活躍していた氷川さんの再始動には大きな期待が寄せられています。各賞レースや音楽特番も本格化してくるこの時期に復帰したことで、氷川さんが大きな目玉になることは間違いありません。ここから、年末の目玉候補としてテレビ各局で争奪戦が始まります。演歌部門はさまざまな形で氷川さんがひと枠占めてしまう危機感はありますが、演歌が注目されることは重要です」とは大手レコード会社関係者。
中でも、注目はNHK紅白歌合戦の動きだろう。近年は国民的な番組とはいえ、テレビ離れから起きる視聴率の低迷にはじまり、その存在意義まで問われている。
「2000年のデビューから、活動休止する22年まで、23回連続で出場しており〝紅白の顔〟のひとりです。中高年に根強い人気を誇る一方、特に最近はロック色の強い『限界突破×サバイバー』で新たなファン層も拡大しており、紅白としても是が非でも出場してほしいアーティストです」と先のレコード会社関係者は話す。