故・千葉真一さん(享年82)の自宅兼事務所で、千葉さんが所属していた芸能事務所の社長Aさん(享年61)が10月下旬に亡くなっていたことが、各メディアで報じられた。いったい何があったのか。
「Aさんは長年、糖尿病で闘病していましたが、敬愛した千葉さんの自宅兼事務所に出向き、亡くなったのです。葬儀もすべて執り行われた後に訃報が入ってきたので、驚いています。Aさんは千葉さんが亡くなった後の裁判沙汰や国税庁の動きなどもあり、心労も多かったようです」とAさんの知人は語る。
Aさんの会社「エム&リーヴス」(以下エム社)は、千葉さんが亡くなる2カ月前に設立されたが、千葉さんの生前に全権利を譲渡されたと主張していた。
一方で、かつて千葉さんが専属契約を結び、千葉さんの個人会社とも業務提携することで、メディア関係などを中心にマネジメントの7~8割方を管理していたアストライアとの間で係争中だった。
アストライアの代表取締役である鈴木哲也氏は、「Aさんの訃報が報じられた際、私が死亡したと誤解した業界関係者の方々から問い合わせが殺到しました。誤解を解くためにも取材にお答えします」とした上でこう語る。
「千葉さんが亡くなった後、エム社が千葉さんの自宅兼事務所の鍵を交換したため、われわれは出入りができなくなりました。そしてAさん側は遺品なども持ち出し、権利を主張していました。その後、千葉さんの個人会社の通帳からは通帳の残高1200万円が引き出されていたこともあり、われわれは返還を求めて民事訴訟を起こしたのです」
また、エム社をめぐっては「国税庁が関心を寄せているといった情報もあったため、会社登記を調べたところ、Aさんは代表取締役を一時的に退くなど、不可思議な動きがあったので疑問に思っていたところでした」と週刊誌記者は指摘する。
Aさんが亡き今、謎は深まるばかりだ。