西武、巨人を経て今季中日に加入も、1年限りで戦力外通告を受けた中島宏之内野手(42)。通算2000安打まで残り「72」のベテランに、快挙達成のチャンスをくれるチームは―。
巨人・原前監督は在任中、第2回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でともに世界一となった代表メンバーに頼られれば、必ず手を差し伸べてきた。ちょうど第3次原政権が発足した2018年オフ、中島もオリックスから巨人入り。政権交代となった昨オフに戦力外となり、古巣西武も幹部候補生として選手兼任コーチでの復帰を打診したが、立浪前監督のラブコールに応えて中日に移籍した。
代打の切り札と期待された今季早々、右手首に死球を受け戦線離脱。波に乗れないまま、15打席ノーヒットでシーズンを終え、3年連続最下位の責任を取った指揮官ともども退団となった。近しい関係者によると、本人は現役続行を希望してトレーニングを続けるが、具体的なオファーは届いていないという。
1年前は復帰を呼びかけた西武も、かつて中島とともに日本一を経験した渡辺GMが、今季は監督代行を兼任しながら歴史的低迷。球団を去ったことで体制が一新され、中島と縁の薄い現体制の編成幹部は、夕刊フジの直撃に「今オフですか? 獲りません」と歯牙にもかけず即答した。
26日には生まれ故郷、兵庫県尼崎市内で開催される野球教室に参加予定の中島。もうひと花咲かせるには、吉報を待つしかない。