阪神・藤川球児監督(44)が21日、兵庫県西宮市内で行われた1、2軍合同スタッフ会議に出席。V奪還の命運を握る2月の春季キャンプでは、さっそく独自…過ぎる〝火の玉方針〟を断行する。
過去2年の岡田前監督時代は1、2軍ともほぼ同じメンバーを起用し、守備位置も固定で戦ってきたが、新指揮官はあえて撤廃する。まず野手では高卒2年目の山田、同5年目の高寺、同3年目の井坪、同4年目の中川を1軍抜擢。「彼らの存在はチームにとって大事なところでもある。急成長を遂げて開幕メンバーに入れば楽しみ。若い選手の可能性は無限だし、力をつかめば相当相手も脅威を感じる。それをさえぎる気持ちは僕にはない」と熱い。チームの底上げには〝球児チルドレン〟育成が急務なのだ。
さらに、「キャンプでは一人1つのポジションではなく複数でやってもらう。これは個人ではなく、チームの方針だから従ってもらう。2月のキャンプは組織で動くものだからです」と明言。前政権ではなかった複数ポジションでの起用も解禁する。昨季は三塁で両リーグ最多23失策を計上した佐藤輝明内野手(25)について、「ウチのしっかりした基盤の選手だけど、巨人の岡本選手はレフト、サード、ファーストもやっている。試合を司る上では大事」と言及。「まだ若いし、逆に複数ポジションができない方が(今後の野球人生が)難しくなるのではと思っている。2年間ライトしか守っていない森下も同じ」と説明した。
前任者が聞いたら…とかは全く関係なし。監督を任された以上、自分の色を出す〝火の玉方針〟に期待だ。 (岩﨑正範)