楽天から自由契約となり巨人に年俸1億6000万円で入団した田中将大投手(36)が24日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレーニングを公開。いきなり投手陣最年長となった大ベテラン右腕はヤングG投との距離を縮めるべく奮闘している。
ジャイアンツ球場初見参の田中将だが、前日にはブルペン入りしたこともあって、この日はジョギングや短めのキャッチボールで終えて「いままでは順調に来ています。やっぱり新鮮な気持ち。しばらくは迷子になりながら施設内をうろうろすると思います」と〝転校生〟らしさを出した。
代わる代わる田中将のもとに年下の選手たちがあいさつ。そんなヤングGたちはある悩みを抱えているという。
「あれだけ実績のある選手。ウチの母親が大好きだったんですよ。マジで伝説です。なんて呼んだらいいのかわからない。『マー君』は無理。『マーさん』? 『マー君さん』? やっぱり『田中さん』がいいのかな」とレジェンドに失礼のないように考え抜いている。
当の田中将は「なんでもいいですよ。呼びやすいように。でも『マー君さん』って『君』と『さん』が重なるのはどうなんだ(笑)。楽天のときもそう呼んでくる子もいましたけど」とゆったりと構える。
「影響を与えたいとか、そんな人間じゃない。ただ、いろんな経験は積んできた。その話は聞かれたら伝えたい」と話す田中将。多少の無礼も許せる器の大きさも新天地では重要だ。 (片岡将)