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ダッグアウトの裏側 アーロン・ジャッジが三冠王の可能性、MVP確実視 ヤンキースはア・リーグ東地区でバーンズ擁するオリオールズとデッドヒート

zakzak by夕刊フジ 2024年9月5日 13時47分

米大リーグのレギュラーシーズンは今月末で終了。5地区で首位が2位に3ゲーム差以上リードしている中、デッドヒートを繰り広げているのがア・リーグ東地区だ。

3日(日本時間4日)を終え、地区連覇を狙う首位オリオールズが81勝59敗、2年ぶりの地区Vを目指す2位ヤンキースが80勝59敗の0.5差。球宴以降2差以内での首位争いが続いている。

7月12日(同13日)の対戦(ボルティモア)では、頭部死球をきっかけに両軍ベンチやブルペンが空になる乱闘が勃発。オ軍のハイド監督が退場になった。

ここまでの直接対決はオ軍の6勝4敗で、チーム成績もほぼ互角だ。チーム打率はともに.252で、総本塁打や総得点はヤ軍がア・リーグ1位でオ軍が同2位。チーム防御率もヤ軍の3.84(同5位)に対してオ軍は3.90(同6位)と拮抗している。

ただ、大きな違いはヤ軍の主砲、アーロン・ジャッジ外野手(32)の存在だろう。「3番・中堅」で打率.326こそリーグ2位だが、すでに51本塁打、124打点。2位を本塁打は12差、打点は19差と大きく引き離しており、三冠王の可能性もある。2年ぶり2度目のMVPは確実視されている。

8月25日(同26日)のロッキーズ戦で自身3度目のシーズン50発を達成。51号も放った試合後には「好打者、いいチームメートになろうと努めている。それができれば、シーズン後には胸を張れる結果になるだろう」と16代キャプテンらしいコメントを残している。

一方のオ軍は7、8月の月間成績で負け越し。特にエースのコービン・バーンズ投手(29)が8月5試合に先発して1勝3敗、防御率7.36と不振だったのは不安材料だ。昨季の新人王、ガナー・ヘンダーソン内野手(21)は好不調の波が激しく、8月は月間打率.234と苦しんだ。

最後の直接対決は9月最終週の24―26日(同25―27日)、ヤンキースタジアムでの3連戦。そこまでの対戦相手はオ軍の方が有利だが、手に汗を握る激闘を見たいので最終決戦までもつれこんでほしい。 (元全米野球記者協会理事)

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