ジョー・バイデン米大統領（８１）が近く、１１月の大統領選からの撤退を決断するという観測が浮上した。米紙ワシントン・ポスト電子版が１８日、民主党重鎮のナンシー・ペロシ元下院議長が複数の同党下院議員に、バイデン氏が近く大統領選からの撤退に応じる可能性があるとの見解を示したと報じた。
「バイデン氏は大統領選を断念する決断に近づいていると考えている」
記事によると、ペロシ氏は複数の議員にこう話した。バイデン氏が６月２７日、共和党のドナルド・トランプ前大統領（７８）との討論会で失態を演じて以降、ペロシ氏は動揺する民主党員の声をホワイトハウスに伝える役割を果たしてきたという。
バイデン氏に対する「撤退要求」は民主党内で強まり続けている。米メディアでは、今も民主党内で強い影響力を持つバラク・オバマ元大統領がここ数日、自身の側近にバイデン氏が撤退を真剣に検討する必要があるとの考えを示したほか、上下両院トップもバイデン氏に撤退を勧めたというニュースが伝えられている。オバマ氏は討論会後もバイデン氏を擁護していた。