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深層韓国 韓国の尹大統領夫人は「傾国の美女」となるか 金建希氏の整形、改名、経歴詐称…与党代表との確執の原因、検察組織にヒビ割れも

zakzak by夕刊フジ 2024年8月2日 6時30分

韓国の保守与党「国民の力」は依然として低迷状態を脱しきれない。原因は多々あれ、常に「足を引っ張る存在」として出てくるのは、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の夫人、金建希(キム・ゴンヒ)氏だ。彼女のせいで、次期大統領選で「従北左派」が政権を握ることになったら、彼女は「傾国の美女」として韓国史に名をとどめるだろう。

彼女はかつて、「金命新(キム・ミョンシン)」といった。法手続きに沿って改名したのだ。朴槿恵(パク・クネ)政権を崩壊させた女性である崔順実(チェ・スンシル)受刑者も、疑惑報道の真っ最中に改名を申請して崔ソウォンになった。金建希氏は顔も整形している。それがほとんど話題にもならないのは、韓国では女性の美容整形が「当たり前のこと」だからだ。

美容整形が、もう少し低いレベルだったなら、彼女への風当たりは、はるかに弱かったかもしれない。

大統領選挙中も、彼女は経歴詐称や論文盗用の疑惑が次々に出て謝罪に追い込まれた。が、そのぐらいの経歴詐称は韓国では当たり前。大学院修了証を取るための論文盗用も当たり前。李在明(イ・ジェミョン)民主党代表の論文盗用など、さまざまな疑惑の山に隠れてしまった。

だから金建希氏の論文盗用や経歴詐称が、蒸し返されることはない。しかし、「私は美人です」と言わんばかりの立ち居振る舞いが、嫌われる原因になっている。野党の大物は公開の場で「のさばるメス犬」とまで罵倒した。

狙われていることは分かっているだろうに、1つのスキャンダルのほとぼりが冷めると、懲りずにまた出てきて、野党陣営にネタを提供するのだ。

「真尹」とは、「親尹」の枠を通り越した信者を指す。ソウル地検の上層部は「真尹」で固められている。彼らは高級バッグ受領事件のフタを閉じる手続きのために、夫人から事情聴取をした。それは「警護上の問題」を理由に、検察に出頭させるのではなく、検事が大統領府の施設に出向いた。

が、その少し前、夫人は警護も連れずに、独りで街に出て自動車の逆走事故の現場に花を手向けた。その映像がネットに出た。人気挽回策だったのかもしれないが、世論は「警護上の問題なんて嘘だ」と動いた。検察総長も「真尹」派検事の動きに怒りを隠さなかった。

尹大統領と、韓東勲(ハン・ドンフン)与党代表との確執は、突き詰めれば「夫人を守ることが大事か、自由主義体制を守ることが大事か」だ。大統領は「夫人が大事」とばかり動いている。

このままでは傾国の整形美人になりかねない。(室谷克実)

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