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「勝負の9月」阪神、主軸の2軍落ちは〝補強〟の一環だった 今季、屈辱を経験した森下翔太・大山悠輔・佐藤輝明が〝命綱〟に

zakzak by夕刊フジ 2024年9月9日 13時2分

大逆転連覇に燃える3位阪神は8日の最下位ヤクルト戦(神宮)を落とし、連勝は5でストップ。先に首位巨人、2位広島がそろって負け、ゲーム差を詰められる絶好の機会だったが、手痛い黒星となった。ひょっとしたらまたアレも…の9月戦線、最後に頼りになるのは森下らドラフト1位入団の主軸トリオなのだが…。

岡田彰布監督(66)の敗戦の弁は〝らしさ〟全開。午後5時開始の試合で序盤に本塁打2発を被弾したこともあり、「この球場ならホームランは防ぎようがない。6時からゲームしてたら3対0で勝ってたわ。なんで5時やったんやろな」とボヤキつつ、「上の2つが負けているのわかっての試合やったから複雑よな」と本音を漏らした。

それでも残り16試合、逆転Vを信じて前を向いてやるしかない。頼りの〝命綱〟は森下、大山、佐藤輝の主軸組の火事場のクソ力だ。「勝負の9月」に突入後は3人とも絶好調。この日反撃の13号2ランを放った森下は、3戦連続先制打を含む5試合連続打点をマークし、自身初の打点王のタイトルも視野に入っている。大山、佐藤輝は無安打に終わったものの、9月7試合で大山が打率・407、1本塁打、6打点。佐藤輝は打率・291ながら2本塁打、10打点と荒稼ぎしている。

今季3人の打点そろい踏みは12試合で、当然ながら全勝。共通項は大卒のドラフト1位だが、今季でいえば屈辱の2軍落ちを食らわされているのも同じだ。あるOBは「岡田監督は新外国人獲りなど外部の補強に頼らなかった。下に落とした3人を這い上がらせ、活躍させることも〝補強〟の一つと考えているからだ。今の頑張りは2軍落ちの経験も役立っている」とみる。

大山を筆頭に、もっか得点圏打率のセ・リーグトップ3を独占中の主軸トリオ。岡田監督に「恩返し」できるか。 (岩﨑正範)

ヤクルト―阪神22回戦(阪神13勝9敗、17時、神宮、2万9486人)

阪 神000200010-3ヤクルト02300000×-5

(勝) 高梨5試合1勝2敗

(S) 小沢31試合5勝6敗5S

〔敗〕 西勇20試合6勝6敗

(本) 山田11号②(西勇)、沢井1号③(西勇)、森下13号②(高梨)

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