広島相手に3連勝も
首位巨人は13日のヤクルト戦(神宮)に惨敗。3回途中4失点の背信投球で前カードで優勝を争うライバルに3連勝した勢いをかき消した先発・山崎伊織投手(25)に阿部慎之助監督(45)は即2軍落ちを通告した。
山崎伊は初回にいきなり1死一、二塁のピンチを背負うと、村上にバックスクリーン右まで運ばれる特大の3点本塁打を献上。3回にも山田に適時打を浴びるなどこの回でKO。被安打7、2四死球で4失点と炎上し、6敗目を喫した。
敵地マツダスタジアムで広島との首位攻防戦に3連勝と最高の形で帰京した巨人ナインだったが、序盤の大量失点で有効打は打てず、丸の2ランで零封負けを回避するのがやっと。
「先発としての役目を果たせずチームに申し訳ないです」。2年連続の2桁勝利を目前に足踏みが続く右腕は消え入りそうな声で話したが、指揮官は怒りを押し殺して「抹消する。投げてもあと1回だろうから、そこには万全で臨んでもらいたい」と宣告した。
「きょうはきょう。明日は明日」と言い残して引き揚げた阿部監督。菅野、戸郷のダブルエースが大車輪の活躍を見せているが、先発の台所事情が苦しくなってきた。 (片岡将)
ヤクルト―巨人23回戦(巨人13勝10敗、18時、神宮、2万9504人)
巨人 000002000-2
ヤクルト 30101110×-7
(勝) 山野11試合2勝3敗
〔敗〕 山崎伊22試合9勝6敗
(本) 村上26号③(山崎伊)、丸13号②(山野)