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河野太郎氏に続き…石破茂氏も出馬に意欲 自民総裁選「ポスト岸田」の動き本格化 岸田首相は党重鎮らと〝ハシゴ会食〟

zakzak by夕刊フジ 2024年6月28日 15時30分

朝日新聞報道

自民党の「ポスト岸田」争いが本格化してきた。河野太郎デジタル相(61)が26日、所属する麻生派会長の麻生太郎副総裁に9月の総裁選に立候補する意欲を伝えたが、石破茂元幹事長(67)も立候補の意向を固めたと28日付朝日新聞が報じた。再選を目指す岸田文雄首相(党総裁)も党重鎮らと会食を重ねるなど、支持固めを進めている。

河野氏は26日、都内の日本料理店で麻生氏と会食した。記者団には「飯を食っている時に何の話をしたか、言ったことはない」と説明を避けたが、関係者によると、麻生氏に「総裁選に出たいんです」と訴えたという。

石破氏も立候補の意向を固めたと朝日新聞が報じた。7月7日投開票の東京都知事選とともに実施される都議補選の結果などを踏まえ、準備を加速させるという。

岸田首相は27日夜、都内のホテルで石破氏や遠藤利明前総務会長らと30分ほど過ごした。その後、赤坂の日本料理店へはしごし、森山裕総務会長と会食した。

岸田首相は党内「非主流派」のキーマンとされる菅義偉前首相とは5月30日に約20分間面会したが、菅氏はその後、インターネット番組で「事実上の退陣要求」をするなど、首相批判を重ねている。

首相は政治資金規正法改正をめぐり不興を買っていた「主流派」のキーマン、麻生氏と2週連続で会食するなど関係修復を図っている。

高市早苗経済安保相(63)は自民党内の勉強会を重ねるほか、全国で講演会を開催し盛況ぶりが話題だ。新著『日本の経済安全保障』(飛鳥新社)を安倍晋三元首相の命日である7月8日に出版する。

青山繁晴参院議員(71)も昨年11月にインターネット番組で、総裁選に「出ます」と明言している。

有馬晴海氏「国民人気高いが党内に課題」

政治評論家の有馬晴海氏は「河野氏の場合、麻生氏が承諾しなければ推薦人も集まらない。閣僚就任中に動き回れず、若手の支持をどれほど得るかも未知数だ。石破氏も国民人気は高いが、党内の人気が課題だ。現時点で推薦人を20人以上集められるのは岸田首相ぐらいではないか。従来の派閥がないため、『岸田降ろし』も決め手に欠ける。今後、若手から別の人物を推す声が出る可能性もある」と指摘した。

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