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「懐刀」木原誠二氏、まさかの〝岸田首相続投論〟を披露「一番ふさわしい」 世論調査では早期撤退要求が86% 党内からあきれる声

zakzak by夕刊フジ 2024年7月25日 15時30分

9月の自民党総裁選に向けて、岸田文雄首相(総裁)の「懐刀」とされる木原誠二幹事長代理が〝続投論〟を披露した。日本のかじ取りを担う総理総裁について、「(岸田首相が)一番ふさわしい」と語ったのだ。ただ、内閣支持率は危険水域に沈み込み、岸田首相の続投を望まない国民の声は強い。緊密な関係を築いたジョー・バイデン米大統領も選挙戦から撤退した。党内では、木原発言にあきれる声も聞かれる。

「これまでの成果に自信がある。堂々と出れば戦える」「いつ会ってもエネルギッシュ。目の前の課題を一つ一つ片づけるという思いが非常に強い」「(立候補断念については)ないと思っている」

木原氏は24日、東京都内の講演でこう語った。岸田首相の今後の課題について、憲法改正や政治改革、経済活性化などを挙げた。

だが、岸田内閣への国民の評価は厳しい。

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が20、21両日に実施した合同世論調査で、内閣支持率は前回調査(6月15、16両日)比で6・1ポイント減の25・1%に落ち込んだ。

岸田首相にいつまで続けてほしいかを聞くと、「9月の自民党総裁任期まで」が最も多く59・5%。「すぐに交代してほしい」(26・7%)と合わせて86・2%が早期退陣を求めた。総裁再選が前提となる「9月以降も」は10・9%しかなかった。

自民党ベテラン議員は「世論にもとづけば、岸田首相は『選挙の顔』としては厳しい。地方組織や議員から〝交代論〟が噴出するのは当然だ」と語る。野党からも、「(次期衆院選を考えると)岸田首相続投がありがたいというのが本音」(幹部)との声が漏れる。

冒頭の木原発言について、ある自民党議員は「木原氏は、菅義偉前首相を引きずりおろし、岸田首相を誕生させた中心人物。水面下の調整や政策立案を担ってきた懐刀で、岸田首相とは一蓮托生(いちれんたくしょう)だ」と切り捨てた。

岸田首相は4月、国賓として訪米した。ホワイトハウスではバイデン大統領夫妻が主催する晩餐(ばんさん)会が開かれた。そのバイデン氏も来年1月で退任する。日本には、ドナルド・トランプ前大統領の復活を見据えた態勢構築が必要だ。

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