Infoseek 楽天

「企業が選ぶ総裁」1位は高市氏「待望論」の背景 党員調査でも石破、小泉両氏“猛追”の構図から「2位浮上」情勢に変化か 自民総裁選

zakzak by夕刊フジ 2024年9月14日 15時0分

自民党総裁選(27日投開票)のバトルが本格化するなか、高市早苗経済安保相(63)の評価が急浮上している。東京商工リサーチが12日に公表した調査で、「企業が選ぶ次の総裁」として高市氏がトップに躍り出た。日本テレビの党員・党友調査でも、高市氏は2位に上昇した。石破茂元幹事長(67)や、小泉進次郎元環境相(43)が優勢という調査や観測も多いなか、「高市人気」の背景に何があるのか。

東京商工リサーチは4~9日、自民党総裁選と立憲民主党代表選(23日投開票)について、企業に「景気や自社ビジネスの発展に寄与すると思う候補」を尋ねるアンケートを、インターネットで行った。

自民党総裁選では、出馬準備を進めていた青山繁晴参院議員、斎藤健経産相、野田聖子元総務会長も入れた12人が選択肢だった(有効回答5921社)。

結果、高市氏が1447社の支持を集めて断トツで、石破氏が1005社で2位、小泉氏は492社で3位だった=別表。

日本テレビが12日に実施した電話調査で、自民党員・党友と答えた1022人の回答を集計したところ、石破氏が25%でトップだったが、高市氏が22%で2位、小泉氏が19%で3位だった。

これまでの報道各社の世論調査では、石破氏と小泉氏が競い合い、高市氏が猛追する構図だった。小泉氏が労働市場改革として打ち出した「解雇規制の見直し」に対して、クビ切り加速などと批判が噴出しているが、情勢が変わってきたのか。

「高市氏は自分の言葉」「小泉氏は用意された原稿」安積明子氏

政治ジャーナリストの安積明子氏は「告示(12日)前に行った出馬会見で差が出たのではないか。高市氏は自分の言葉で力強く語っていた一方、小泉氏は用意された原稿をうまく読むだけで演出に失敗したようにみえた。『解雇規制の見直し』を掲げたことも、父・純一郎元首相時代の『改革の負の側面』を重ねた人もいるかもしれない」と語った。

企業などが高市氏を評価したとの見方もある。

経済ジャーナリストの荻原博子氏は「高市氏と石破氏は強気に見える一方、小泉氏は根っこがないように感じる。そして、企業にとっては『緊縮』的で注文をつけてきそうな石破氏より、経済安保を打ち出したうえ、安倍晋三元首相の大盤振る舞いの経済政策を踏襲するような高市氏に期待するのは理解できる。ただ、総裁選は『選挙の顔』になれるかも焦点なので、一般有権者の人気がどうなるかは注目だ」と語った。

この記事の関連ニュース