<BS朝日、12日午後4時~>
「関口宏の雑誌の記憶」はタイトルからもわかる通り、雑誌にスポットを当てた番組だ。と、いうことで、舞台は世界的にも珍しい「雑誌の図書館」である「大宅壮一文庫」(東京都世田谷区)だ。
昭和から平成にかけてメディアのメインストリームであり続けた「雑誌」。大宅壮一文庫には、現時点で149年分の、日本で出版されたほとんどの雑誌が所蔵されている。
番組では、あるトピックスをめぐり、関口がゲストとともに自身の記憶や体験を交えながら、各時代の雑誌でどう紹介されているのかを取り上げていく。その時々に雑誌が書いてきた「日本の今」をすくい上げることで、現在流行しているもののルーツや原点が浮かび上がってくることも。
初回、2回目のゲストは女優の萬田久子。萬田とともに見ていくテーマは「化粧」だ。
1875年から2024年3月までの149年間に、日本の雑誌でどんなテーマの記事が登場したかを示すランキングで1位だったのが「化粧」なのだ。それだけ雑誌で化粧が取り上げられているということだ。
番組では、日本で最初に化粧のことを記事にしたと思われる雑誌「風俗画報」(1891年発行)を紹介。貴重な誌面を読んでいきます。
萬田が19歳でミス・ユニバース日本代表に選ばれたときの記事や、萬田が30年以上も出演を続ける化粧品の広告ページなどを紹介。
さらに、化粧品のセールスレディーについて書かれた記事も紹介。なんと、現在101歳でいまも現役の方がいることが判明。福島県在住のこの女性とリモートでつなぎセールスに関する話を聞いていきます。
個人的には、やはり広告が時代を映す鏡だろうと思っている。科学技術や文化の発展がまさに見て取れるからだ。ぜひ今後も広告もしっかり取り上げてほしいところだ。 (F)