「ボクらの時代」<フジテレビ系、15日午前7時~>
さまざまなジャンルで活躍するゲストが集まり、あえて司会は介さずに多彩な話題や事象を取り上げるトーク番組。
今週は浅田真央さん、荒川静香さん、伊藤みどりさんの3人が仕事やプライベートについてなど、幅広いテーマで語り合う。
と、いうことで、3世代がそろったということだ。世代は異なるが、トップクラスのスケーター3人がどのような話をするのか興味深い。
しかもそれぞれに女子フィギュアの歴史を切り開いてきたパイオニアたちだ。おそらく通じるところもあるだろうし、受け継いできたこともあるだろう。
考えてみれば、この場にはいないが、渡部絵美さんが牽引し、そして伊藤みどりさんがトリプルアクセルを飛んで、五輪で銀メダルを取らなければ、荒川さんの金メダルもなかっただろうし、浅田さんの活躍もなかったはずだ。
ところで大学4年間、スケートを少々たしなんでいた記者にとって、伊藤みどりさんは忘れられない人だ。とはいえ、別に記者がフィギュアスケートをしていたわけではない。
記者が2回生(関西の大学では〝〇年生〟ではなく〝〇回生〟というのが通例)のとき、所属していたアイスホッケー部は、名古屋・大須のスケートリンク(名古屋スポーツセンター)で夏合宿を張った。
防具をつけた練習は、リンクの営業時間外の朝と夜になるので、昼は筋トレとスケーティング練習というメニューだった。意気揚々と同期の仲間とリンクにいったところ、そこでリンクを優雅に滑走していたのが、伊藤さんだった。
すでにスターだった伊藤さんのスケートに、ジャンルは違うが見とれたことは言うまでもない。そして練習終わりの伊藤さんに、部のジャンパーにサインをしてもらう舞い上がりぶりだった。
しかし、そのサインは年数がたつにつれ、すっかりかすれてしまった…。大切に保管しておけばよかった。 (F)